Doblog閉鎖

ちまたでDoblog閉鎖について非難が集中しているようだが,直接の事情は知らないものの,他人事ではない.たぶん,閉鎖的・硬直化している大会社で周囲に認めさせて自発的にサービスを立ち上げた時点は良かったと思うが,そういう組織では儲からないことに人材や資金を投入することはない.それゆえに,初期の貧弱な機器構成・システム構成のままで運用させられたり,優秀な人材の追加配属ということもなく(逆に優秀な人材は配置転換された可能が高い),トラブルが生じた時に対処できない状態になってしまったのではないか.しかも,そういうマネージメントをする管理職は保守的で自分では何もできない人なので,サービス打ち切りという最悪の決断を下したのだろう.
なお現在は昔と比べて新規サービスの立ち上げのハードルが高く,良いものを作ると,すぐにアクセスが集中してリソースが足りなくなる.そういう点では,新しいコンセプトのサービスを立ち上げる場合でも組織としてのサポートが必要になるのだが,日本の大会社ではそれはもう難しい時代になっているのかもしれない.もちろん,海外や国内の他会社で成功している成功確実なコンセプトに対しては投資をしてくれるわけだけど,そうでないものを一から造り上げ,維持できる力はなくなってきているのかもしれない.