万城目学作品を映画化した「鴨川ホルモー」．小説が出版された時に友人から「絶対面白いから読め！」と連絡が来て，映画を見るまでは…と待ちに待っていたが，予告編で「なぜチョンマゲなのか？」（作品中でその理由が明かされる），「なぜ大木凡人似なのか？…

タイトルを大きな声で口に出すのが憚られる（笑）羽住英一郎監督の新作．「グローイングアップ」のようなアホ映画のようでありながら，実は感動大作じゃないのか？と思っていたのだが，やはり羽住英一郎監督らしいアホ映画だった．ストーリーはすべて予想通…

中村義洋監督らの「アヒルと鴨のコインロッカー」の製作チームによる，伊坂幸太郎作品第2弾．中村義洋監督は，正攻法的な作品（「チーム・バチスタの栄光 」，「ジェネラル・ルージュの凱旋」とか）と，明らかに見る人を限定した趣味的な作品（「ジャージの…

土曜日に入れなかったE藤氏一押しの映画「ホノカアボーイ」に再チャレンジ． ハワイのあの空気で，「かもめ食堂」のように食事を全面に打ち出した映画．料理はあの高山なおみなので本格的だ． 主役のビーの倍賞千恵子（原作者の要求らしい）がとにかくかわい…

E藤氏一押しの映画「ホノカアボーイ」を見ようと思ったが，残念ながら満席．そこで，以前から「相棒」の警視庁鑑識課課員の米沢守役の六角精児が大好きだったので「鑑識・米沢守の事件簿」を見ることにした．この映画はTVの「相棒」のレギュラーが出てくるだ…

「チーム・バチスタの栄光」に続く田口・白鳥コンビシリーズの第二作．予告編で「ジェネラル・ルージュ」こと速水晃一を演じる堺雅人があまりに良かったので非常に期待していたのだが，期待をまったく裏切らなかった．最近はあのミステリアスな微笑に加えて…

少年マガジンの発刊50周年を記念した名作「釣りキチ三平」の映画化．三平三平役の須賀健太は，原作のイメージを壊さない三平役を演じてくれている．三平一平役の渡瀬恒彦は，原作の設定より若い点が少々気になっていたのだが，悪くはなかったと思う．ゆりっ…

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の新作で，いかにも彼らしい映画マニア向けの作品．最初はサラリーマン役の段田安則ばかり出てくるので，部屋を間違えたかと思いましたぁ（爆）なお，ヤングアニマルでコミック版が連載しているが，映画とは似ても似つかな…

今年最高のB級映画かも！ 映画はまずアクビちゃんから始まり（謎），原作に対する愛がスクリーン一杯に満ちあふれている．細かいところに非常に凝っているので，後からDVDでじっくり見た方がよいかも． 配役も素晴らしい．ヒーロー・ヒロインのキャラがまっ…

早朝なのに珍しく客が多いなあ…と思って，チケット購入の時に「映画の日」だったと気が付いた（苦笑） さて，この映画は予告編を見て一種独特の空気感が気になっていたのだが，沖縄の雰囲気をうまく伝えていて期待を裏切らなかった． 玉山鉄二は気負うところ…

渋谷を歩いていたら，なにか奇妙なものが…よく見るとヤッターワンが！感激． 「ヤッターマン」の映画の出来はまだわからないけど，ドロンジョの衣装といい，ヤッターワンといい，空想を現実にすることにチャレンジしているのは素晴らしい．CGだけじゃ，こう…

期待度が高かった宮藤官九郎の監督・脚本の映画．主演の宮崎あおいは，「篤姫」の多忙なスケジュールをなんとかやりくりしてまで参加したかっただけあって，ものすごいはじけた演技を見せてくれる．宮崎あおいファンは必見． さらに素晴らしい演技を見せてく…

原作に非常に忠実．役者も原作にクリソツでいい人ばかり．それゆえに時間が足りず，ストーリーがモザイク的になってしまい，ただでさえわかりにくい原作のストーリーがますますわからなくなっている． しかし，役者はいい．とにかくカッコいいのはオッチョを…

予告編を見て，気になっていた映画．佐藤浩市と志田未来という組み合わせは良いだろうと思っていたが，さらに木村佳乃と柳葉敏郎の複雑な心理を表現した演技は素晴らしい．さらに個人的に松田龍平の斜に構えた独特な雰囲気を持つ若い刑事役が非常に良かった…

予告編を見て気になっていた「マルタのやさしい刺繍（Die Herbstzeitlosen）」を見に行く．この映画は，スイスの閉鎖的な地方都市で，4人のアクティブなおばあちゃん達が周囲の冷たい目と戦いながら，若い頃の夢を実現したり，遅かりし青春を取り戻していく…

漫画の連載は見ていたのだが，壇れいがヒロインを演じるというので見に行った．彼女の演技は期待通りで，凛として一見おとなしそうな中に強い心を秘めている雰囲気は，今の若手女優の中では貴重である．妻夫木聡は，非常に若々しいルックスが役との違和感を…

「悪夢探偵」の続編．今回はホラー仕立てで，現実と夢，そして幻想世界？（幽界？精霊界？）が入り交じって，不思議な映像世界を作っている．どこが現実でどこが夢かがはっきり区別がつかない状態でストーリーが進行していき，主人公の生い立ちも少しづつ明…

「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督の最新作．335席ある大きいスクリーンだったのに，日曜日のレイトショーで，上映開始後一ヶ月以上経過していることもあり，お客は2人…これで大丈夫か？（笑）もう一人はかなり前に座っていたために，広い劇場を一人で…

WALL・Eを新宿ピカデリーで見て来た．なぜわざわざ新宿まで行ったかというと，字幕版を上映している映画館が限られるからである． さて，この映画は素晴らしいの一言につきると思う．映画「ハロー・ドーリー！」やルイ・アームストロングの歌「La Vie En Ros…

矢口史靖監督の新しい作品．いつものように，かなり徹底的に取材をして，ANAから実機まで借り出して撮影しただけあって，今までにない部分を描いた作品に仕上がっている．矢口節のギャグも好調．細かい部分が非常に凝っている映画．ただし，並行して複数のス…

「周りに不幸をまき散らしている連中を殺しても，それは悪い行為だとは決めつけられない．むしろそれは正義だ．」という，誰でも心の中で考えたことがあることを実行して，社会の「小」悪を退治する映画（ただし，ギャグ映画で，グロなシーンはない）． 主演…

とにかく谷原章介が最高！一作品中で，ギャグからシリアス，ブサイクからハンサムまで柔軟にこなすその演技力に脱帽．塚地武雅も演技力に定評があるが，今回に限れば良いシーンを谷原章介にほとんどすべて取られてしまった（＝ストーリー的にハンサム★スーツ…

映画の日だが，新宿ピカデリーで「容疑者Xの献身」をインターネット予約しておいたので見に行く．なおメンバーカードがチケット発券機にあったので，さっそく登録．入会無料で，6回見ると1回無料になるのでお得である． さて，内容は堤真一と松雪泰子の演技…

梅図かずお原作の「おろち」の映画化．門前姉妹の一草と理沙を演じるのは木村佳乃（母親の葵と二役）と中越典子ということで，この二人が演じるなら…と期待して見に行ったのだが，スクリーンを見ているのが辛くなるくらいの見事なドロドロの愛憎劇だった．さ…

個人的に今年の映画のなかで「パコと魔法の絵本」と並んで注目していたのが，この「おくりびと」である．これは納棺師という普段あまり注目されない職業だが，各自の人生の記憶の中で決して忘れることができない身近な人の「死」に関わる人の物語である．主…

中島哲也監督による，後藤ひろひとの舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」の映画化．残念ながら舞台の方は見ていないけど，舞台のテンションを維持しながら，映画でないと不可能な世界を造り上げているのではないかと思う．もしかすると，この監…

吉祥寺ロンロンでグーグーを発見！（笑）

大島弓子の「グーグーだって猫である」を映画化した作品．「金髪の草原」の映画化の時には比較的素直な脚本だったと思うのだが，今回は犬童一心監督のメッセージ性が強く，大島弓子という漫画家へのオマージュを込めた別の作品になっている気がする．大島弓…

浦沢直樹のマンガの映画化．「本格科学冒険映画」だそうである（笑，昔はこういうものが結構あって，子供はそれを見ただけで胸を躍らせたものだ）この映画の凄いのは，キャスティング．とにかく原作に似ている著名な俳優を選ぶこだわりは凄い．似ていないの…

小さい頃から落語家を志してきた女前座・香須美と，落語界の異端児で不祥事で謹慎中の師匠・三々亭平佐が，関係する落語家が次々に怪死するという禁断の落語「緋扇長屋」に挑戦するという物語． とにかく，津川雅彦演じる三々亭平佐（立川談志をイメージした…