さかなや(金沢八景)

I社のS氏が教えてくれた店で,一番行きたかった店.S氏が誘ってくれたので,今日は仕事は休業(笑)

http://www.sakanaya.info/

出てくる料理が珍しく,突き出しがきびなごの唐揚げ(幸せな味!),それから刺身の盛り合わせ,亀の手,ふじつぼ,秋刀魚の塩焼き,そして箱ふぐなどを注文.亀の手とふじつぼは,基本的に蟹に近い味がして珍味.さっそく自分でも採ってみよう…と思ったが,ここのふじつぼは下北半島で取れたものでかなり大きく,東京近郊のものとは種類が違うとか.残念.

完全にはまったのが箱ふぐ.佐島あたりでお祭りがあるために今日は漁に出てないので…ということで,25cmくらいの大きい奴だったのだが,味噌と肝を和えて再び詰めなおしてから焼いてある(多分)のだが,これが非常にうまい.焼いた時に大量の脂が出ているのだが,その脂が上質のオリーブオイルのような感じで,それが熱が加わってトロトロになった肝と合わさって,とろけるような味わいを作り出している.まったく魚くささはなく,どちらかといえばフォアグラに近いかもしれない.さらに,身も結構おいしく,特に肝を絡めて食べると最高!

それを支えてくれるお酒もいい.ものすごい数の焼酎があるが,それに比べると日本酒も少数ながらなかなか絶妙な選択だ.最初に飲んだ雅山流はボディが弱いが,逆に暑い中から店に入ってきて最初に飲む酒としてはさわやかでよかった.最後に菊姫の焼酎を2種類飲ませてもらった.米焼酎…しかも山田錦ということで,味わいが繊細なのでストレートにしたが,なかなかうまく,特に常圧蒸留・樽貯蔵は,繊細ながらも複雑な風味が口の中でぱっと開いてすばらしい体験をした.

さすがにここは遠いが,また行こうと思う.特に秋から冬に掛けては,また違ったおいしい魚が食べられるに違いない.

いや,まさに飲みも飲んだりという感じである(笑)