井のなか(錦糸町)

O川氏が就職内定した時に,どこかで奢ってあげると約束したのだが,みんなが内定決まるまで呑めないと断ってきたので,すっかり忘れていた.結局そんな話はなんのその,修論もさておいて飲みまくっていたようで,再び井のなかに連れて行ってくださいとメールしてきた(笑)私は井のなかは月一回必ず行くが,それより多くは行かないようにしている(というのは,あまりにおいしくて食べ過ぎ・飲み過ぎる=体重が増えるからである(苦笑))が,今回は一週間で再訪してしまった(爆).

店に入って工藤氏と体面したら,さっそく「先週のS井さん達はもの凄かったですよ!」と報告あり(笑)その後,O川氏も到着して飲み始める.

料理は,お通しのおぼろ豆腐(塩味噌?添え)からはじまり,冷製つまみ9種(ほたるいかの煮付け,水菜と油揚げのおひたし,鶏と春キャベツの酢漬,赤寿司(新潟名物で餅米に赤紫蘇を混ぜて漬けたもの),タコと枝豆のマリネ,イタリア風コロッケ,筍の姫皮のしらあえ,プチトマトのマリネ,ごりの南蛮漬け),刺身(〆鯖,ほうぼうの昆布締め,ぶり,鰹の叩き),筍のズッパ,蒸し鳥の中華風,金目鯛のカブト煮,鹿熊(かくま)養豚場の豚肉のロースト,最後にポテトの春巻き(酒盗入り).赤寿司がヨーグルトのような酸味に紫蘇の風味が効いていてなかなかの珍味.筍のズッパという発想がすごい.

O川氏に燗の良さを教えてあげて欲しいと頼んだら,大吟醸のぬる燗から始まった.醸献のオンザロックの濃厚な風味はウィスキーにも充分対抗できそうだ.いづみ橋の甘さは豚のローストに合わせることを勧められたが,確かにその相性は素晴らしかった.

遅い時間帯になったら空いてきたので,工藤氏といろいろな話ができたのだが,今後少しづつ変えていくことを考えているらしい.最近はお客のために取材を断っているとか,さすがにサワーはダメだけど,カクテルをメニューに載せるとか.少し気になったのは,この前の食べログの悪い評価を非常に気にしているらしいこと.あの人の他の評価を見れば,食べ物について保守的で新しいものを嫌う傾向にあるのはすぐわかるので,あまり気にしすぎないようにして欲しいのだが….

23時頃に店を出たが,工藤氏に途中まで見送って頂いた.O川氏が満足してくれたら嬉しい.

  • 純米大吟醸 春鶯囀のかもさるる蔵 山田錦(40%) 製造年月2006年3月(山形・株式会社萬屋醸造店)ぬる燗
  • 醸献(じょうこん) 純米酒 美山錦(麹米:59%・掛米:65%) アルプス酵母 38度(長野・信州銘醸株式会社)オンザロック(南極の氷)
  • 謎の善光寺米の古酒
  • 扶桑鶴 純米 高津川 五百万石・祭晴(70%) 製造年月19年4月(島根・株式会社桑原酒場)燗
  • ひこ孫 純米吟醸 小鳥のさえずり 山田錦(50%) 製造年月2004年4月(埼玉・神亀酒造株式会社)燗
  • いづみ橋 とんぼラベル3号 槽場直詰め無濾過生原酒 海老名産亀の尾(掛米:50%・麹米65%)上槽日H19年2月3日(神奈川・泉橋酒造株式会社)常温
  • 清酒竹鶴 合鴨農法米 福富町産雄町(65%) 2004酒造年度 製造年月19年3月(広島・竹鶴酒造株式会社)燗