小笹屋竹鶴

以前から,小笹屋竹鶴で異なる地域で生産した雄町米を使っているのが気になっていて,井のなかで両者を比較してみたいと言ったが運悪くなかったので,大塚屋で自分で四号瓶を買って比較してみた.本当は,生もとのどぶの6タンク飲み比べセットが欲しかったが,四号瓶でも六本持って帰るのは躊躇してしまった…まあ,松の屋で飲み比べさせてくれると言ってたからなあ.

冷やでは,大和雄町は,非常に豊かで,酸もしっかりしてキレも良く,いかにも熟成された味なのに対して,宿根雄町はすっきりして凛とした感じで,若干の甘味も感じられ,このまま飲ませても誰もがうまいというような味.

燗では,大和雄町は味にまとまりをみせはじめ,熟成された風味は若干残るものの,非常に柔らかな感じになる.これに対して,宿根雄町はいきなり酸や練れた風味が出てきて,冷やとはまったく違った顔を見せて面白い.まあ,酒造年度も違うし,それに伴って造りも違うだろうから,簡単に判断できないだろうが,なんとなく性格はわかったかな.しかし,本当は今後どちらを飲むか比較するためだったのだが,結局どちらも美味しいという結論になってしまった….

  • 小笹屋竹鶴 宿根(すくね)雄町 無濾過 純米原酒 竹原市宿根町産雄町(60%) 協会701号 2005酒造年度 製造年月18年10月(広島・竹鶴酒造株式会社)
  • 小笹屋竹鶴 大和雄町 無濾過 純米原酒 賀茂郡大和町産雄町(60%) 協会701号 2003酒造年度 製造年月16年10月(広島・竹鶴酒造株式会社)