松の屋(新宿二丁目)

本当はY名教授のところから来ている実習生の歓迎会だったのだが,先約のあったこちらに.松の屋に着くと,満員御礼.でも先に来ていたS井氏の隣を空けてもらって,そこに座る.
お通しはおかゆと白菜の漬物.あと,さざえのつぼ焼きに鴨焼,レバー焼,軟骨焼.さざえのつぼ焼きに再チャレンジしたが,確かにワタが苦くないのが凄い.これを食べると,さざえ料理の概念変わるよ.
酒は,栄蔵は十九と同じ蔵だが,燗にすると若干アル添されている感じは残るものの,なかなか旨い酒であった.竜馬は乳酸っぽい味が残り,いかにも生もとらしい.ここで,実はるみちゃんが竹鶴と凱陣を間違えて出すというトラブルがあった…が,それがすぐわからないとは私達は酒飲み失格である(爆…言われればすぐわかったが,思い込みは怖い).悦凱陣は蔵元熟成?らしいが,確かに非常に良い具合に熟成していた.
で,何をしに行ったかというと,この日は大塚屋のK子氏が御前酒と炭屋彌兵衛の辻本店の杜氏(姉)とその営業(弟)を連れてくるので来ない?と誘われていたのであった(ただし,S井氏は誘われた時に酔っ払っていたので,当日の予定のメールを貰うまで,まったく覚えていなかったそうである(笑)).いろいろな話をすることができたが,ここも今年から生もとを始める.酒業界では,最近は原点回帰で,手間が掛かっても上質で特別な酒を目指して,それで勝負しようとしている気がするが,(単なる形だけにならない限りは)好ましいことだと思う.なお杜氏によると,昔造りの山廃(燗でも常温でも旨くて最近のお気に入り)では,すでに一部に生もとと似た工程があるそうであり,それがあの味の特徴になっているらしい.杜氏は,今年が二年目で,故原田巧杜氏の指導もなくなり完全に独り立ちするので,今年からが本当の勝負になるので,ぜひがんばって欲しいものだ.なお,最後にみんなで写真を撮ったのだが,杜氏はきゃしゃで物静かそうに見えるのに,腕の筋肉がしっかりついており,さすがと思わせた.
ところで,ここで以前に酒の会で会った着物美人(この日は普段着)のA子氏と会うが,以前彼女のブログでNetBSDのミーティングに出ているという話を読んで「一体何者???」と思っていたのだが,どうも彼女も某?nix ?agazineに執筆していて,旦那は?IJ研究所というお仲間だったらしい.なお,以前に私と同じ研究所にいて,その後事業会社に移っていたT工大出身の例のM川氏とも知り合いのようだが,彼女曰く「最初は営業の人かと思ってました」そうである(爆笑)彼女は,今は翻訳業をしながら,銀座の某酒屋で趣味と実益を兼ねたアルバイトもしているようだ.RFCの翻訳とかもしているらしいので,ネットワーク関係の翻訳を頼むのもいいかもしれない.
最後に,S井氏は新橋のうさぎで4杯飲んできてから,ここで3杯以上は確実に飲んでいたので,後半は爆睡していた.帰りに新宿三丁目の駅の改札まで送っていったけど,無事帰れただろうか?

  • 美鈴々錦 栄蔵 大吟醸 山田錦(50%) 平成8年醸造 製造年月18年2月(長野・株式会社尾澤酒造場)燗
  • 開春 生もと 竜馬 山田錦(65%) 製造年月19年4月(島根・若林酒造有限会社)燗
  • 小笹屋竹鶴 番外編 純米吟醸原酒 福岡産山田錦(50%) 熊本(KA-1) 酒造年度2001(平成13)酒造年度 製造年月19年6月(広島・竹鶴酒造株式会社)燗
  • (ラベルが剥がれた一年貯蔵の)悦凱陣 山田錦(香川・有限会社丸尾本店)燗
  • 御前酒 山廃純米酒「昔造り」 備前赤磐産雄町米仕込み 赤磐産雄町米(65%)(岡山・株式会社辻本店)燗
  • 純米造り 炭屋彌兵衛 雄町米(65%)(岡山・株式会社辻本店)燗