自虐の詩(日本教育会館一ツ橋ホール)

また試写会が当たったので行ってきた.この映画の原作は,業田良家が1985年〜1990年に週間宝石に連載していた四コマ漫画.連載当時には,とにかくすぐちゃぶ台返しをするイメージしかなかったので純粋なコメディと思っていたのだが,今は「日本一泣ける四コマ漫画」と言われているらしい.こんなに取り上げ方が変わった理由は,どうもBSマンガ夜話で取り上げられてかららしい.どうも前半部は単なるギャグ漫画なのだが,終わる直前にストーリーが感動的に変わったそうなので,そのうち原作も読み直してみようと思う.ちなみに,wikipediaBSマンガ夜話で取り上げられた漫画を確認したら私もほとんど読んでいたのだが,その中で今ぜひ読み直したいのはみなもと太郎の「ホモホモ7」(←こんなマイナーなギャグ漫画を取り上げているのがすごい)かな.
さて,映画はどうだったかというと,監督は堤幸彦で,ちゃぶ台返しのシーンは本当に見事.イサオ役の阿部寛のパンチパーマ姿と逝っている目つきは見もの.さらに,幸江役の中谷美紀は「嫌われ松子の一生」の名演技で不幸な女のイメージが定着してしまった感じだ.他に幸江役と熊本さん(アジャコング)の中学時代役の子役が,二人に似ているだけでなく,とにかく貧乏そうで適役だった.
ただ,感動的かというと,実はそうでもなかったような気がする.原作がそうなのか,映画化の問題かはわからないけど.