GmailへのアクセスをPOPからIMAPに

先週末にGmailのインタフェースを英語に変えてみたら,IMAPが使えるようになっていたので,今朝会社に来て設定を変更してみた.しかし,ローカライズが遅れているのか,日本語UIではまだ設定できない…Googleのように頻繁にバージョンアップするにもかかわらず,ローカライズが遅すぎて新しい機能がいつまでも使えないようだと,日本語UIを避ける人が沢山出てくる可能性もあるなあ….なお,すぐIMAPを使えるようになったのだが,どのように使いこなすかという点にはまってしまい,気が付いたらすでに夜だった…(爆)
さて,GmailIMAPサポートの,特徴,利点,問題点をざっとまとめてみた.

  • Gmail関係のメールボックスは,「[Gmail]」というメールボックスができ,さらにその中にGmailの分類に対応した「All Mail」,「Drafts」,「Sent Mail」,「Spam」,「Starred」,「Trash」のようなメールボックスが作られる.
  • GmailIMAPでは,Inboxからメールを削除してもGmailアーカイブにそのまま残るので,「All Mail」で見ることができる.
  • IMAPのメールボックスは,Gmailではラベルに対応する.IMAPをサポートしたメールクライアントからメールボックスを作ると,自動的にラベルが割り当てられる.
  • Gmailのスターは,Apple Mailのフラグに対応する.これはApple Mail側からもつけられ,ちゃんとGmailと同期する.
  • Apple Mailのメールの既読・未読も,Gmailと同期している.
  • Apple MailのメールボックスからGmailのメールボックスにメールを移動するためには,ドラッグ&ドロップでよい.ラベルに対応したメールボックスに移動すると,自動的にラベルが付けられる.
  • GmailSpamにメールが沢山ある場合には,メールクライアントが全部表示しようとしないように,IMAPを使う前に一度削除しておいた方がよいかもしれない.
  • Gmailの「All Mail」ではすべてのメールを見ることができるし,Apple MailではGmailのようにページ単位でなく,マウスのホイールでスクロールできるようになる.ただし,保存されるメール数が多くなったら辛いかもしれない.
  • 出先で携帯やPDAから見やすいように,ラベルを割り当てているあまり重要でないメール(学会のCFPやダイレクトメールとか)は,フィルタで自動的にアーカイブする(Inboxから取り除く)ようにするとよい.
  • Apple Mailでは,ドラフト,送信済みメール,ゴミ箱をサーバ側に保存するようにすると,そのための隠しメールボックスGmailで新しいラベルとして作られてしまう.また,これらを対応するGmailのメールボックスは「[Gmail]」の下に作られるので,一致させることもできない.このラベルをなくすためには,アカウント設定の「メールボックスの特性」で,一切サーバに保存しないようにするとよい.
  • Apple MailからAll Mail内のメールを削除すると,Apple Mailでは表示されなくなるが,Gmailサーバからは消えない.これはちょっと問題があるかも….
  • Gmailでスパムと判定されなかったメールもApple Mailはスパム判定して「迷惑メール」メールボックスに移動してくれるが,Gmailアーカイブにはそのまま残ってしまう.しかも,これはメールクライアント側からは消せない(消しても,Gmail側にはそのまま残る).
  • Apple Mailのようなメールクライアントを使う場合は,メールの処理は,1)Inboxにそのまま残す,2) メールクライアント側のメールボックスに自動的に振り分ける(Inboxには残らない),3) フィルタを使って,Gmail側でラベルを付けてアーカイブする(Inboxには残らない)の三種類が考えられる.今,これからどのように使い分けていくか思案中である.
  • Gmailのラベルに相当する機能として,Apple Mailにはスマートメールボックスがある.Gmailのラベルはこれはすべてのメールボックスを検索対象とするので,もちろん他のメールサービスとGmailを同時に含む動的なメールボックスが作れる.違いは,Gmailのメールがすべて「All Mail」に入っているのに対して,Apple Mailは複数のメールボックスに分かれて入っていてもかまわないこと.これをどう使いこなしたらよいか?
  • Gmailのラベルとスマートメールボックスを併用する場合の問題点は,Gmailがラベルを使って同一メールが複数のメールボックスに属するようにできる上に,「All Mail」メールボックスでも検索できるために,同じメールが複数検索されてしまうことである.これをうまく解決するためには,Apple Mail側で「ゴミ箱」と「送信済」以外のメールボックスも検索対象から除外できるようにする必要がありそう.
  • UIを日本語に戻すと動作しなくなるようだ.