鎖国

弊社は,今後2ちゃんねるwikipediamixiを始めとして,各種ブログ・掲示板への投稿が禁止されるらしい.現時点では,すでにプロキシ段階での監視が導入されたが,今後はブロックも検討しているようである.さらに,電子メールの全アーカイブ化もアナウンスされた.現時点では,いざという時のためで中身は見ないと言っているが,そのうちメール内容の監視が(こっそり?)始まるかもしれない.
これぞ,まさに「正論はすべてを破壊する」という実例のような気がする.
もちろん,仕事中に遊びの書き込みをするのは非難されても仕方ないし,内情を簡単に暴露されると困るという心配もあろう.しかし,現在の技術開発の議論やコミュニケーションは,そのようなメディアも利用して行われているのである.たとえば,表ブログに研究会のことを書くと,結構反応があるし,そういうことがわかるのは貴重である.でも,今昇進している人達は,そのような技術の流れから取り残された人しかいないので,その危険に気がつかないのであろう.
さらに,そのような多彩なメディアに慣れてしまった若い世代で,特にそのような利点を熟知している優秀な人材は弊社を避けてしまうのではないか?社員を信頼しない会社,社員を監視する会社というのは,選択の余地がある人は決して行かないだろうから.新しい技術をモラルを持って自社のために活用していく会社と,その危険性だけを問題視して新しいものを否定していく会社,どちらが将来的に伸びるだろうか?
まあ,私は現在は別の研究用ネットワークだし,会社の電子メールアドレスは外部に一切公開していない(笑)ので安全だが,それもいつまでできるかはわからない.今後は会社のネットワークとは別の通信手段をちゃんと確保する必要がありそうだな…えっ,それより早く会社辞めろって?(苦笑)