結婚式

親戚の結婚式に行く.外からも見ても目立つ結婚式場の「ロイヤル・セント・ヨーク」は,イギリスにあるヨークミンスターを模したもの(提携しているらしい)であり,豪華なステンドグラスに聖歌隊(一人確実に声楽を学んでいると思われる異常に上手い女性がいた),トランペットなど非常に豪華.中庭もイギリス風.
その後の披露宴もイギリス風の部屋でヌーヴェル・キュイジーヌ風のフレンチ.味は結婚式場にしては非常に美味しいし,パンは式場の厨房で焼いている雰囲気だし,新郎新婦も料理に参加するらしいし,新郎新婦に合わせてカクテルを考えてくれるらしいし,ケーキも新婦がデザインした手作り風のもの.スタッフも若い人ばかりで,普通の結婚式場と一味違う.若いカップルには非常に良いと思うし,親戚の女子高生もここで結婚式を挙げたいそうである.こんなところが静岡にあったなんて…レストラン貸し切りに近い雰囲気を結婚式場で作っているというのが素晴らしい.なにしろ,トイレにウコンが備えてあった結婚式場なんて,生まれて初めてだ(笑)
問題点は,逆に従来の結婚式場的な画一さや効率追求とはかけ離れているところで,案内表示などがないので私も建物の中で迷ってしまったり,建物の内部までヨークミンスターを模しているからか階段や部屋配置が複雑だったり,披露宴でテーブルの上に用意されるのが,横文字のミネラルウォーター(しかもフランス産のガス入りとイタリア産のノンガスがあり)だったりして,地方の高齢者には多少ついていけない危険性があることか(爆).あと新婦は大喜びするだろうが,新郎は相当恥ずかしいとは思う(苦笑)

  • 2人からの贈り物〜オンリーワン・オードブル〜
  • オマール海老のムース 貴腐ワインソース
  • 真鯛ベルモット蒸しと帆立貝のポワレ ドライトマトのヴィネグレット
  • 2人からの贈り物〜オンリーワン・スープ〜
  • 和牛フィレ肉のソテー 3種の胡椒ソース
  • 季節のデザート
  • コーヒー・パン

さて,酒類だが,コート・デュ・リュベロンは,ぐぐってみるとコート・デュ・ローヌ地方で今注目されている醸造家のようで,確かに結構うまい.フレンチと燗酒は合うか?というテーマで(笑),燗酒を頼んでみたが,実はまだここは飲んだことがなかったにもかかわらず,ケバすぎず,炭すぎず,昔の静岡酒っぽい柔らかなやさしい味で意外に悪くはない.ギネスも頼めるみたいだし,価格を抑えながらも,それなりの質を保つように努力している雰囲気が感じられた.

  • Cote du Luberon Rouge(フランス)
  • Cote du Luberon Blanc(フランス)
  • 忠正(ちゅうまさ) 本醸造(静岡・吉屋酒造株式会社)
  • 阿部街道 特別本醸造(55%)(静岡・吉屋酒造株式会社)

ちなみに,静岡県内で異常に流行った「冷凍みかん」の歌が流れる中,みかんの早食い競争をやらされてしまった.新郎は三個,客は二個食べる時間を競うもので,最初は相当遅れを取ったのだが,こりゃまずいとプリフェッチ(食べながら次のみかんを剥いた)したら優勝してしまった…が,実の弟でさえも私に賭けないとは…(苦笑)