手続きのトラブル

某アドバイザリ委員の出張前日に弊社の要求する手続きには従えないとO阪大から連絡があり,一応出張は認めてもらって行ったものの,結局交渉は決裂し,謝礼を辞退することになった.それにしても,これはものすごい変な話だから,問題がないかよく確認してから返事してくれと言ったのに,前日まで放置して,しかも依頼状もいい加減というのは困ったものである.結局,書類を一通り作り直すはめになったorz この手の手続きが非常識で変なので,謝礼を辞退したいと言った時に,「それはあなたが判断すべきことではない」と言った部長補佐も,ようやく変だということを身に染みて感じてくれたようだ.N尾教授には,「…(弊社の事業会社)とも一緒に仕事をしているけど,そんな変なことは言われないよ」と言われてしまったが,今弊社は変な方向にいきつつある.これは,日本式成果主義を押し進めた結果,弊社グループ内や対外組織から協力要請がないような人間ほど昇進しやすいという変なねじれ現象が生じているからだと思う.さらに,最近よくからかわれるのが,基礎・基盤研究組織なのに,対外発表を悪しきと考える風潮で,連続して地方で発表できない(ちなみに,私は無視)という内規はよく笑いの対象になるところだが,今度は新たに国際会議発表をしたら月次成果として挙げよという通達があった.ちゃんと活躍している人に足かせをつけるより,役に立つ開発もできずに,研究でも外部発表もできないような人達をなんとかした方がよいと思うのだが,そういう考えに及ばないのが落ち目の日本的組織の特性なのかもしれない.