ミニパスタポット 18cm 018WF0068(WMF)

10年以上使い続けて来たパスタ鍋だが,電磁調理器用のステンレスー鉄ーステンレスという三層構造の鉄部分が錆び始めたので,思い切って買い替えることにした.例の電子レンジでパスタを作るのも便利で簡単だが,今後は電子レンジに頼らず,ちゃんと手間をかけて調理しようと思っているのだ.そこで,検討したのが次の事項である.

  • 蓋と鍋だけでなく,コランダー(湯きり)があるものが,手早く湯切りができて便利である.普通の鍋とザルを使っていた時期もあるが,湯がはねたり倒したりなどのやけどの危険があって危ないし,ゆで汁を捨ててしまうので調理に使えない.
  • コランダーの取手は,針金の可動式は使いにくいし,危ない.両手ですぐ持てる両側・固定式を選ぶ.
  • 材質はステンレス製で,一応電磁調理器にも対応したものにしたい.
  • 一人暮らしなので,小さい容量にする.結局,パスタ鍋で作るときの問題は,大量の湯が沸くまでに時間がかかることなので,小さい容量で済ませれば湯が沸くまでの時間を短くできる.
  • ロングパスタが湯の中に入る長さができる限り長くなる鍋を選ぶ.全部入らない場合には,それをできる限り早く湯の中に入れないと茹でムラが生じてしまうのだ.本当は最初から全部入る鍋(Y田氏はそうしたらしい)がいいのだが,今回は容量が小さい鍋を選ぶためにそれは難しい.
  • パスタロボのように,蓋がボウルになっていて調理に使えるものがある.それはそれで便利かもしれないが,私は別途スキレットを使うし,逆に普通の蓋の方が特に小さいサイズを選ぶ時に鍋が浅くならなくてよい.
  • コランダーの底が平らなものと丸いものがある.後者の方が対流しやすいらしいが,平らな方がロングパスタが湯に浸かる長さが長くなるし,その後自重だけでも湯に浸かりやすいようだ.
  • コランダーの穴は,パスタが入ってしまいにくいもの,入った場合に簡単に抜けるものを選ぶ.以前のパスタ鍋はパスタがコランダーの穴に入ってしまって取れないことが多く,それを抜くのはやけどの危険があった.

以上の条件で選んだのが次の製品である.

WMF ミニ パスタポット W0718826040

WMF ミニ パスタポット W0718826040

昔,姉夫婦の結婚祝いに贈ったことがあるパスタロボ(現在は製品名が違い,電磁調理器対応にもなっている)も最後まで検討したのだが,蓋がボウルなので小さいサイズだとかなり高さが低くなってしまって使いにくそうだった.これは直径18cmでありながら3l程度(満水時には4.5lだが,お湯を沸かすのでそこまで使えない)と容量がある.コランダーは,穴の数が少なかったり,角の部分には穴を作らなかったり,パスタが突き出にくいように配慮されているし,穴が比較的大きいので,直径1.8mmのパスタでも,逆さにするだけで自重で落ちてくれる(ただ,柳宗理のパスタ鍋のように網を使うとか,コランダーはまだ工夫の余地があるかも).また,ステンレスとアルミニウム合金の三層構造で,底も厚くてしっかりしている.一人か二人で暮らしているなら,結構満足できる製品だと思う.
結構気に入ったので,何度か空焚きしてしまった片手鍋を捨てて,同じWMFのミニシリーズ3点セットも(こちらは楽天に)注文してしまった.
[rakuten:add-kitchen:10009227:detail]
これはソースパン14cm,深型キャセロール14cm,フライパン18cmのセットで,ソースパンとキャセロールは蓋を共有できるだけでなく,重ねて収容できる.フライパンもパスタポットと蓋を共有できると思う.こういう小型の鍋セットでは,フィスラーのスナッキーセットも有名だが,鍋を積み重ねられないことと,フライパンが焼き付きやすい(直径が16cmとかなり小さいために熱伝導の均一さがいま一つなのか?)という評判があるようであるので,WMFの方が良いかもしれない.