4月の開明を楽しむ会(上野・月)

前回に引き続き,上野の「月」開明のお酒の会.主催者はこの蔵の娘のH多氏.会場となった「月」は,こじんまりとした日本酒と焼酎の店で,女将が有名なようだ.かんすけやミニミニかんすけなどが置いてあり,もちろんお燗も大丈夫.
この蔵の酒質はきれいで落ち着いた香りだけど,米の旨味はしっかり残っているというタイプ.まあ,私は普段はもっとしっかりしたものを飲んでいているので多少物足りない点は否めないが,熟成させた酒,特にそれをお燗にすると悪くない.お酒の中で今回特に注目していたのは,日本酒度+10のしぼりたて生原酒と,前回特に美味しかった合鴨栽培の五百万石の大吟醸と同じお米を使った純米酒.前者は最初口当たりが良いが,かなり切れる酒で,これが数年後に熟成して出てくるのが楽しみ.後者は大吟醸ほど米の味が前面に出ていなかったのが面白いが,やはりこのシリーズは五百万石の良さと合鴨農法の強みが出ていて,期待できると思う.最初はH多氏が全員に注いで回ってくれていたが,その後自由飲みになった時に,さっそく自然派大吟醸を持って来てがんがん飲む…というのはこれはかなり高いので簡単には手が出ないから(爆)

  • 純米吟醸 しぼりたて生原酒 開明 自家栽培山田錦 日本酒度+10(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米大吟醸 しぼりたて生原酒 開明 自家栽培山田錦(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米吟醸酒 開明 自家栽培山田錦 アルコール度数15.5 日本酒度+4 酸度1.3 アミノ酸度1.3(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 大吟醸 山田錦 開明 自家栽培山田錦(45%) アルコール度数16.5 日本酒度+5 酸度1.5(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 大吟醸 開明 自然派 無農薬合鴨米・五百万石(40%) アルコール度数16.5 日本酒度+4 酸度1.3 アミノ酸1.6(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米酒 伊予のこいごころ アルコール度数14.5 日本酒度+5 酸度1.6 アミノ酸度1.5 2年以上熟成(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 熟成純米酒 開明 アルコール度数15.2 日本酒度+5 酸度1.6 アミノ酸度1.8 3年以上熟成(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米酒 開明 自然派 無農薬合鴨米・五百万石(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米酒 参年熟成酒 開明 アルコール度数17.2 日本酒度+5 酸度1.8 アミノ酸度1.6(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米酒 五年酒 開明 アルコール度数17.0 日本酒度+5 酸度1.7 アミノ酸度1.5(愛媛・株式会社元見屋酒店)
  • 純米酒 拾年熟成酒 開明 アルコール度数17.1 日本酒度+5(愛媛・株式会社元見屋酒店)

料理は,珍味三種盛(イカわさび,馬肉,豆腐の味噌漬),クリームチーズ,ツナサラダ,玉子焼,イカ焼,ブルーチーズ,馬のたてがみと赤身,野菜の煮物に,ごはんの味噌載せ.
この会に来る人は,日本酒好きで温和な人が多く楽しいのだが,いろいろな面白い情報を教えてもらった.たとえば,どんどん酒蔵が倒産しているとか,いいお店とか…しかし当然酔いが醒めた私は覚えていない(爆)ので,逐次メモをしていたE61に思い出してもらわねば.隣の素敵な老夫婦の奥さんがお燗が好きだというので,井のなかを推薦しておいたが,行ってくれるだろうか?今回は最後に残ったお酒として,一番量が多かった純米吟醸酒を持って帰って来たが,一番量が多いということはこの集まりでは一番人気がないということになるが,吟醸香がはっきりしたタイプだった…純米の自然派を選ぶべきだったなあ(酔っていたので,正常な判断できず(爆)).ただ,こういう結果になるということは,この会に集まる人達も香りより味の人が多いのだろう.または,単なる吟醸香を追うブームが過ぎ去ったということなのかもしれない.
なお,H多氏は上京してきて東京はお金が掛かることに参っているようで,最近仕事が終わった後にアルバイトを始めたのだが,金曜日は新橋の「うさぎ」で働いているらしい.金曜日に行った常連は声を掛けてみて.素面だとシャイかもしれないけど,呑ませると面白いと思う(笑)