松の屋(新宿二丁目)

最近はある事情があって頻繁に実家に帰らねばならないので,約束をドタキャンしてみんなに迷惑を掛けることが多くて,とてもすまないと思っている.個人的にも,冷やおろしのシーズンになって日本酒を沢山買い込むはずだったのに,東京で買いに行く暇がなかなかないし,非常に濃い某所から通販で買おうと思っても週末は不在で受取れないので注文もできない.そういう状況でも,機会を見つけて酒を呑むのは忘れないのが私(爆)…というわけで,実家から戻って来る途中で「松の屋」に寄って夕食.この日は満員盛況で,なんと最後の一席にようやく座ることができた.
料理は,お通しの白菜の漬物,本日の秋なす(紫なす),厚岸産秋刀魚の塩焼,瓣天娘の奈良漬けと内田農園の小梅の梅干(メニューにない),たたみいわし(私のお土産),レバー,手羽,まかないのお裾分けの中華丼(たぶん)を少し.本日の秋なすは日によって変わるらしいが,しーちゃんの説明によると今日は紫なすを使ってみたが,味がよく染み込みすぎてしまうので,本当は小茄子の方がよいのかもと言っていた(しーちゃんは自分の料理を非常に厳しく採点する人なのだ)が,いやなかなかねっとりした感じで美味しかった.特に出汁に入っている小えびの風味がよく,全部飲んでしまった.奈良漬けと梅干はるみちゃんの竹鶴の呑み切り会の時のおみやげらしく,今まで何度か食べたことがある奈良漬けが美味しいのはもちろん,梅干がいかにも昔風のしっかりした漬け方で,天神(梅干の種)まで美味しく味わってしまった.これが定番になれば…と思ったが,家庭用に作っているので無理らしい.
さて,この日に呑んだお酒は次の通り.るみちゃんセレクトだが,最初が生酛,後が玉栄・7号酵母が三本連続というのが,いかにもるみちゃんらしくて良い.特に後者は,最初が今までの七本槍の中でもなかなか良い感じで,もう少し熟成させると化けそうな感じ.さらに次がもっと濃くて骨太でなかなか(ただ万人向けなのは6割精米の方).そして次の日置桜を味わったら,タンニンがしっかりした赤ワインを思わせる感じで,七本槍のさらに一枚上手だった.

  • 開春 純米吟醸 生酛 山田錦(50%) 酵母無添加 製造年月20年8月(島根・若林酒造有限会社)燗
  • 七本槍 純米 7号酵母 玉栄(60%) 協会7号 製造年月2008年8月(滋賀・冨田酒造有限会社)燗
  • 七本槍 純米80%精米火入れ 7号酵母 玉栄(麹米65%・掛米80%) 協会7号 製造年月20年5月(滋賀・冨田酒造有限会社)燗
  • 日置桜 純米酒 Ver.7号酵母 玉栄(60%) 協会7号 詰口年月2008年6月(鳥取・有限会社山根酒造場)燗

さて当日は,最近の悩みの相談や,しまねの地酒フェア(10/13 東京交通会館)の話など.数時間経って私以外の客がいなくなったので,るみちゃん達はまかないを食べていたが,彼女のブログに書かれているように竹鶴を呑んでいた(笑)