日置でブー(二升ガールズ遠征集会@山根酒造場.鳥取)

さて「日置桜の山根酒造場の中心で豚の丸焼きを喰らう!」というものすごくアホなイベントである「日置でブー」当日.
第一次隊のダンディ山根社長,るみちゃん,K藤氏,ワカダンナ,私は,ダンディ・ベンツ号に乗車して朝早くから日置桜酒造資料館に集合し,準備開始.並行して電車で近くの駅まで来るはずの第二次隊からは,豚丸焼きシェフのayayaが乗っていないという緊急連絡が来る(本人曰く「温泉に入ってゆっくりしてたら,乗り遅れちゃったのぉ〜」(ayaya口調で))が,これも計算通りだっ!(爆…るみちゃんとayayaの場合は,1時間の遅刻までは常に計画に折り込み済なのだ)東京組と山根酒造組以外にも,内田百種園の内田寿郎氏や,鳥取の著名な呑み手達が参加してくれていた.
では,最初にこれが子豚の丸焼き現場だっ!なんと,二匹同時!!(爆笑)

主役の豚は,私が楽天で注文した5kgの子豚×2匹(下の写真のような状態で到着する).子豚の状態で出荷しても儲からないために国内で扱っているところは少なく,あってもサイズが大きい(20〜25kg)ので,豚の丸焼きがさかんなスペイン産を選んだ.これを2日前に送ってもらい,ダンディ山根社長が冷蔵室で解凍しておいてくれた.味付けは,ayayaシェフの指示に従って,まず豚を洗浄して皮に切れ目を入れた後に,ゲランドの塩とブラックペッパーで下味をつけ,さらにタイム(生タイムは入手できず)と生ローズマリーをまぶした.丸焼き中には,表面が乾燥しすぎないように,オリーブオイルを刷毛で適時塗布.焼き上がりは,特に肉が熱い頭とお尻部分を中心にBBQ用のステンレス串を突き刺して,赤い肉汁が出なくなる・すんなり刺さるようになる・串が暖かくなるという条件で判定した(串を刺しにくい骨の近くが最後まで赤いので,そのまま少し置いた方がよいようだ).

丸焼きのコンロは,ダンディ山根社長が近所の鉄工所に特注した立派なドラム缶コンロ二台に,子豚を回転させるための支柱を大きな木槌で打ち込んで設置した.豚を回転させるために,猪よけの鉄柵を購入し,洗浄し,表面をバーナーで焼いた後に,念のためにアルミホイルを巻いて,別途購入しておいたL字形の金具をハンドル代わりにボルトと針金でしっかり固定.この棒は支柱に入れた切れ込みから針金で吊るした.時々,豚の固定用針金が緩んでしまうので,一升瓶のケースを二つおき,その上において作業をした.これが結構な手間になったので,今後豚の丸焼きにチャレンジする人達は,豚の固定方法に注意して頂きたい.
炭は,ダンディ山根社長が地元の炭屋から立派な炭を三袋購入しておいてくれた.火起こしには,最大4並列(ガス台,ドラム缶コンロ×2台,たき火)に,最後は酒造り用手作り大団扇・送風機・扇風機まで持ち出して苦労したものの,ある程度量を確保できたら,火力の維持と調整だけで済んだ.豚は中抜きということもあるからか,特に腹部に熱が集中するようなので,頭と尻の方に特に炭を集中させたひょうたん状の配置が具合が良いようだった.
一匹目は11時焼き開始で焼き時間2時間30分で,固定方法にも問題があり,空転したり,肉切れを起こして何度もやりなおすことになった.最後にあまり熱が通っていない部分をバーナーで焼いてから解体したのだが,最初は火が強すぎて焼け具合にムラがあり焦げる寸前の部分があったのに,内部には一部赤い部分が残っており,解体した一部を網で再度焼き直した.
しかし,二匹目は一匹目の教訓のおかげで,11:50焼き開始で焼き時間約4時間で,かなりきれいな焼き上がりであった.こちらの味の方が格段によかったらしい.
結局,豚の丸焼きで重要なのは,計画性だった.結局,調理対象は大きく,設備も必要で,調理時間も長い.そもそも,豚の丸焼きを実際にやった人は多くないのだからノウハウもないわけで,事前に充分シミュレーションしておくことと,手早く準備を済ませて長時間の焼きに入ることが必要だと思う.今回はダンディ山根社長による本格的なリソース提供と,ワカダンナによる充分な検討があったからなんとかなったものの,通常のBBQのようにいきあたりばったりではとてもできないので,これからチャレンジする人達はぜひ事前に入念に準備・計画して欲しい.
他にタモリカレー が用意され,内田寿郎氏の指導の下に炊かれた内田百種園産コシヒカリ,T野氏調理のカレー,マッシュポテトを同量取り,それをかき混ぜて食べるというものである.日置桜酒造資料館のキッチンで調理されていたのだが,こちらも相当苦労したようで,試食担当るみちゃんが試食版を三回は食べていたような…(爆)ちなみに,余ったご飯で作ったおにぎりをコンロで軽く焼いて食べたら激ウマだった.さらに醤油を塗って焼きおにぎりにしようと思ったが,その時はもう満腹で何も入らず….
他にも,網で野菜類((内田百種園産?)アスパラガス,空豆,かぼちゃなど),魚介類(へしこ,ハタハタ,サンマなどなど),亀の手がいろいろ焼かれ,ayaya調理のピプラード(南仏風赤ピーマンとトマトの煮込み)なども登場.とても食べきれないくらいの沢山の料理が用意されたのであった.
最後に,今日の大失敗は,酒蔵見学をする予定を,誰一人として覚えていなかったことだっ!(爆)また鳥取に行かないと…(笑)