某全国大会一日目

某全国大会のためにT大に.今回は創立50周年記念なので,とにかく豪華なイベントが目白押し.しかし,昨晩呑気にもドライトマトを作ったりしているものだから,目覚まし時計に気付かず少々遅れて参加(爆)
新世代ネットワークの話は,社内で聞いている限りは個々の技術は面白いのだけど,今回聞いてみると全体的に一度負けた技術の再提案とか,上位層の既存技術を下位層で再発明という匂いが少々するのがなあ….日本人はシステム化の際のシビアな取捨選択が苦手な傾向があることがマネージメントレベルの認識に反映されているのかも.
一番期待していたHadoopの話は結構興味深い.本は注文中だが,概要はほぼ把握できた.一番の収穫はSearch Assistの適用例など,実運用絡みの話を聞けたことか.
その後,弊社絡みのデモとかポスターをいくつか見るが,なかなかユニーク.他にO社のM田氏と久しぶりに会うが,某プロジェクトは事業展開が義務づけ?されているそうで,これから結構大変そうだが,ぜひがんばって欲しい.
最後に自然言語処理研究の話.N尾先生は大規模データからさまざまな情報を抽出して利用しながら改善していくという方向に行くと説明していたが,会場からの質問にあったように,そうなると人間の学習との違いというのは最終的になくなるのだろうか?それとも存在しつづけるのだろうか?
H田氏は,研究者は山のように論文を書くより,コンテンツの再利用性を高めるべきだと主張し,文単位の論文というものを提案していたのだが,論文というのはどのように知識を組み合わせるかが重要なので,それを細切れにすることに意味はないと思う.
ところで,発表やデモなどさまざまな場所でiPhoneが活用されていた.従来の国産携帯と違って,さまざまなセンサーが搭載された携帯機器が自由にプログラムできてしまうのだから,革新的なサービスのテストベッドとして最適なのはよくわかる.この調子でチャレンジによる革新技術の蓄積が進行すると,一年後には国産携帯とiPhoneの差が開いてしまうのではないか?そこでAndroidですよ…と行きたいところだけど,Appleが最近Android携帯に対して起こした訴訟に日本のキャリアがおびえないかが注目だ.AndroidiPhoneという車輪の再発明をやりすぎてしまったのでこういう事態を引き起こしたが,Windows Phone 7でわかるようにMicrosoftは独自技術を開発できたので,Googleができないはずがない.少し時間が掛かっても,また別の優れた技術を開発して欲しいものだ.