シリコンバレーのソフトウェアエンジニアの状況

書くのを忘れていたが,海の向こうのシリコンバレーでは,ソフトウェアエンジニアの給料が上がっているらしい.ただ,この「不景気になると給与水準が上がる」には裏があるので,該当記事をちゃんと読むべし.景気が悪いと守りに転じたり,人材流動性がない日本では期待できそうもない.
(追記:今後各社から有能なエンジニアが根こそぎG社に引き抜かれたら,状況は変わるかも(笑))
シリコンバレー給与相場暴騰中(On Off and Beyond)

特にコンピュータサイエンス(CS)系を専攻した人の初任給相場がとんでもないことになっている。

一流どころのCS系専攻の4大卒(Stanford, Berkley, Princeton+同等レベル)の初任給が9万ドル。同様の大学のCSの修士は12万ドルとか行っちゃうこともあるらしい。博士はさらに+1〜2割は軽く行くでしょう。

「景気が悪くなると、ローパフォーマーができる仕事自体が消えていく。」

でもハイレベルな人の仕事、成長傾向の仕事は消えない。

また,同じ人の次の記事が興味深い.
シリコンバレーで働いて最もメリットある日本人の職種(On Off and Beyond)

まぁ、いまさら言うまでもないと思いますが、それはソフトウェアエンジニアです。コードが書ける人。日米の給与格差も大きいし、お金以外での尊敬・尊重のされ方もまったく違う。ソフトウェアエンジニア様のために会社の福利厚生・人事制度ができている会社がいかにたくさんあることか。

しかも、「スーパーな人」である必要はまったくなし。「日本で普通に通用してる人」だったらOK。

いや、しかし、アメリカでもほんの4−5年前まで「プログラムを書く仕事なんてどんどん安いオフショアに行ってしまうから将来性はない」と、大学のコンピュータサイエンス系の学科の人気ががっくり落ちていたわけです。あれはなんだったんでしょうか。

結局,ソフトウェア開発をオフショア開発しても,中国やインドの本当に優秀なエンジニアはアメリカにいるわけで,本国のレベルはそれほど高くない…というか,技術レベルはそこそこ高いのだが,本当にいい物を造ろうというモチベーションに欠けるという話は以前から聞いていた.その辺が,この変化に影響しているのだろうか?