面談

部長との面談,40分とか60分という人がいるのに,私は20分で終了…どうでもいいと思われているのかorz
ちなみに,本業以外にもいろいろやっているので,例えば標準化の貢献をもっと社内アピールできないか?と言われる.例えば,尊敬するS藤I郎教授は,以下のように発言している.

それと標準化は技術を公開することですから、ただ標準化すると他社との差別化ができなくなります。だから、標準化は他社には見せない技術、- つまりブラックボックス化した技術とは組み合わさってはじめて儲けにつながります。

この指摘はハードウェアにはよく当てはまるのだが,ソフトウェアの場合には必ずしも当てはまらない気がしている.例えば,プログラミング言語の標準化は,メリットはそれを生み出した人にはほとんどなく,その互換実装を作成したり,単に使うだけの人達にあり,彼らの要求で仕方なく…という例が多いからだ.
日本におけるソフトウェア標準化の空洞化の問題は,一つは互換実装…たとえば言語処理系やOSなどの基本ソフトウェアを実装する人達がほとんどいなくなってしまったことと,標準化に参加する体力がある規模の会社内で直接開発する機会が減少し,アウトソースすることが多くなったからだと思う.
例えば,弊社ではマネージメント能力が重視されるので,いかにうまく部下や下請け会社を使うかが一番重要で,自分でプログラミングするような人は出世できない.だから,開発現場の苦労を理解できる人は上層部にはほとんどいなかったりする.これは基礎研究においても同じで,潤沢な研究費を生かして下請けをうまく使いこなした人が多くの成果を生み出せるのである.
自分でアイデアを現実化したり,物を生み出す能力がある人間は,残念ながら,弊社ではあまり高く評価されない.保守や技術の継承という点で,特定の個人に依存することは避けたいからであろう.結局そういう人はどうするかというと,例えばG社に行っている(爆・最近も一人転職した)日米のIT企業の違いは,そういう企業文化の違いから生まれているのかもしれないという気がするが,国内他企業はどうなのだろうか?