某委員会

珍しく早く出勤し,もうすぐ研修に行く予定の新人のT橋氏に私の研究内容を説明.同じ研究分野なので興味を持って聞いてもらえたものの,最後に「これって評価できませんよね…」と切って捨てられるorz その後は,所長待ち.スケジュールが一杯で予約が取れなかったので,なんとか所議終了直後の所長を捕まえて内容を説明して承認を貰う.午前中で急ぎの仕事は片付けたので,午後は某委員会に.
某委員会が提出した改訂原案は,いまだに誰かの机の上でたなざらし状態らしい.サボっているのか,それとも政権交代で混乱しているのか不明だが….次期の仕様の進行状況について話すが,この委員会も存続するかどうかは不明らしい.
某委員会は,今年度から飲み物が出なくなった.さらに,会議室の費用も削減したいので,委員の所属組織の会議室など,無料で借りられるところにして欲しいという要請もあった.
それは別にかまわないが,日本の標準化戦略は,早急になんとかすべきではないだろうか.要約JISは廃止されたが,現在は英文が読めない技術者はありえないからISO日本語訳も廃止しても良いと思う.まあ統一した訳語を示すことは価値があるだろうけど.
それよりも,日本という国が本格的に規格制定に関与するか,しないかは決断すべきだろう.国際的な発言力の低下により,国際的な進出ができず,今後衰退・縮小する国内市場だけに甘んじるという傾向が顕著になってきている.それなのに,あのFeliCaですら国際的に負けたのだから,日本が技術力で国際的なイニシアティブを取るためには,標準化の段階でリードできる人材を育てることが必要なのだと思う.
現在,アジアで超大規模な案件(通信網,交通網など)がいろいろあるようで,一社ではとてもまかないきれないので,標準化されたさまざまな技術を複数の会社で持ち寄ることが必要となってきていると聞く.スマートグリッドも,現時点ではレベルの高い電力網と独自技術を持つ国内の電力会社は消極的と聞くが,今後日本企業が海外の大規模案件に食い込めるかどうかという点で非常に重要だ.さて,どうなるのだろうか?少なくとも携帯電話網の失敗を繰り返さないようにして欲しい.