某解説記事(続)

〆切が過ぎたのだが,催促が来ないのをよいことに,まだまだ修正.
なお,Wordで作業しているのだが,以下のような点が問題になった.

  • LaTeXの数式の変換.しかし,実はWord2007の新しい数式エディタのlinear formatを使うと,(ほぼ?)そのまま貼付けることができるようだ.これを知っていたら簡単だったのに…orz(参考:「Office2007の新しい数式エディタ」
  • 標準フォントだと数式がきれいに見えないので,数式エディタ3.0のデフォルトフォントのCambriaとCambria Mathを使う.
  • 参考文献の引用は比較的簡単.自分でフォーマットするのが面倒だったので,LaTeXファイルで学会のBiBTeXフォーマットを指定して文献だけを引用しておき,生成された".bbl"ファイルから貼付けた.どちらでも使える文献管理ソフトがあると便利だろう.
  • 問題は図.まず,図が行内かそれ以外かで,異なるフォーマットのキャプションが生成されるらしい.行内だとうまくレイアウトできなくて空白が生じるので,「上下」を選ぶ.さらにキャプションと分離しないようにするために,ネットで調べてグループ化してみたが,そうすると引用できなくなってしまう.灯台下暗しで,I田氏に聞いたら,まずテキストエリアを作って,その上に両方を配置すればよいらしい.しかし,やっぱり少し文章を変更しただけで図の位置が大幅に飛ぶのはかわらないorz
  • 文を一部だけコメントアウトしたりしたかったが,どうもできない模様.編集履歴を使うのはちょっと違うんだよなあ.

結局は,論文に関しては,WYSIWYGはレイアウト段階は便利だが,文章を書く段階ではよけいな作業に時間を取られてしまい,かなり非効率なことがわかった.たぶん,文章だけを一気に書いてしまい,最後に図を入れてレイアウトするという使い方ならあまり問題にならないだろうが,私はそういうスタイルではないので,今後もメインの手段にすることはないかな.
なお,また,Wordで論文を書く人は,Wordにレイアウトをまかせてしまうことが多いようだ.それだから,あまり文句も言わないのだろうが,学会指定スタイルと細かい箇所が違ったり,常識的な組版ではしないレイアウトになることは気にしないらしい.
というわけで,無事原稿を完成して送付.