Kindle到着!
Kindleついに到着!実はケースだけ,かなり早目に到着していたのだが,ケースだけ来ても意味はないよね(笑)
電子書籍リーダーとしてiPadとの違いを一言で言えば,Kindleはリフローできるフォーマットの文書か,専用にレイアウトされた文書を読むためのデバイスだと言える.結局,画面サイズが小さいので,iPadのように通常のA4のPDFファイルをそのまま見ることはできない.拡大やスクロールを使うのは面倒なので,快適に読むためには再レイアウトされることになる.逆に,その前提に立てば,表や複雑なデザインは難しくなるので,必然的にテキスト指向のシンプルなデバイスで良くなるわけだ.高度なフォーマットの文書やA4のPDFをそのまま見たいのなら,iPadを選んだ方がいいだろう.
とりあえず気が付いたことをメモ.
- 最初届いた箱を見て,あまりの小ささと軽さにびっくりした.逆にいかにiPadが重いかを痛感(笑)中には,本体と簡単なマニュアル,USBケーブル+電源アダプタが入っている.
- 箱を開けて素晴らしいと思ったのは,電源の入れ方が表示された状態だったこと.その指示に従って電源を入れれば,本体が起動する.
- さらに素晴らしいと思ったのは,すでにユーザ登録が終わっていて,起動すると,いきなりサーバと同期して購入済みの電子書籍が読めるようになるのだ!3Gモデルのこの簡単さは恐るべし.
- スタンバイ状態に入ると,さまざまなイラストが表示されるが,それが上品でよい.
- Kindleのハードウェアはかなり改善されたようで,画面のコントラストやリフレッシュ速度,ボタンの押し具合,重量などは及第点だ.問題点は,方向キーでカーソルをちまちま動かしてクリックするというUIにあるが,この価格と電池の持ちが実現できるのだから,それでよい気がする.iPadと直接比較するから使いにくさが目立つけど,昔のPDAを多数経験した私としては普通だ(笑)
- 充電・PC接続用のケーブルの本体側はマイクロUSB-B.最近はスマートフォンにこのコネクタが増えて来ているので,代替品の確保には困らなそうだ.
リトラクタブル USBケーブル(MicroUSB Bタイプ) RCUMBC
- 出版社/メーカー: ミヤビックス
- メディア: エレクトロニクス
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- 到着した時点で時刻が正しく設定されていなかった.これは日本で3Gを使えるキャリアはNTTドコモとソフトバンクモバイルの二種類あるのだが,残念ながらソフトバンクモバイルは3Gネットワークに正しい時刻情報を流していないことが原因である.そこで,隠しコマンドを使ってNTTドコモのネットワークに固定すると時間が正しく設定される(参考:Kindle 2 の電波状況を改善する方法(代助のブログ))
- ちょうど3.0.2のプレビュー版がリリースされていたのでインストールした.Webブラウザの動作速度が改善されたようである.(Kindle 3.0.2 アップデートの初期プレビュー版が公開中(engadget日本版))
- USBケーブルを繋げば,本体はストレージデバイスとしてマウントされる.
- 英語書籍の音声読み上げはかなり正しい.そこで,英語の勉強に使えば,自動的にページ送りもしてくれるし,リスニング能力も鍛えられて,一石二鳥だ.
- PDFは正しく表示されるが,Kindle 3では全画面表示では文字が小さすぎて見えない.拡大してカーソルで移動するのは辛いので,画面を横向きにしてページ送りをする方がよいようだ.
- テキストファイルは日本語も読める.ただし,Shift-JISの変換に若干問題があるようで,一部文字が化けてしまう.(Kindle 3の日本語対応状況(わかるナビ))
- Webブラウザは,Flashをサポートしない,別ウィンドウを開けない,ドラッグ操作ができない,画面が小さい,遅いなどのさまざまな問題はあるものの,Webkitだけあってレイアウトはしっかりしているので,それなりに使える.こちらは画面を150%に拡大すると,拡大&右側の広告が消せて便利なのだが,ページごとに設定しなければいけないのが不便.
- 青空文庫を読むためのサービスは,「青空mobi」(Mobipocket形式,横書き,直接ダウンロード可),「青空キンドル Beta」(PDF形式,縦書き・ルビ付き,直接ダウンロード不可)がある.後者向けの直接ダウンロードサービスもあるのだが,Kindle 3ではWebブラウザがPDFダウンロードを禁止しているようだ.
- 日本語入力だが,本体だけではできない.しかし,前述の「青空mobi」ではサーバ側でかな漢字変換をしていたり,「Kindle 2で日本語を入力しよう!」(The Art of Marr's Blog」)という記事もあるので,Google検索ぐらいはなんとかなりそうだ.(追記:「青空mobi」の作者が,すでに「きんどるぐぐる」,「きんどるGmail」,「つぶやきんどる」を作成していた.日本語かな漢字変換には,AjaxIMEを使っているそうだ.)
- Kindleに英辞郎を入れている人は沢山いるようだ.自分で変換することもできるし,「英辞郎●MOBI/Kindle対応版」として販売もされている.これにもそのうちチャレンジしてみたい.
- Kindleでスクリーンショットを取るのは,Shift+Alt+G.GIFファイルとして,Documentsフォルダにscreen_shot-12652.gifのようなファイル名で保存される.