Ultra-thin Slide-out Wireless Keyboard

「電脳中心買物隊 in 香港」から,iPhone 4用のケース一体型横型Bluetoothキーボードを購入したので,HTC Desire Zと比較して感想を書いておこう.価格は本体3,000円+送料500円.他に縦型もあるようだ.
両者を並べると以下の通り.引き出した時には,このキーボードの方が若干突出が大きい.ケースは両サイドを保持するタイプで,かなりしっかり固定されるが,逆に脱着はやりにくい.ケース部やキーボード背面はゴム塗装だが,バッグに入れたりすると擦れるところが剥がれてしまうようだ.
充電はmicro USBでケーブルが付属する.ペアリングはボタンを押してから,数字をキーボードから入力するだけだが,充電中はできないことに注意しよう.充電完了と電池切れはLEDライトで通知してくれる.電源スイッチがあるので,切っておけば電源を消費しないが,そのままでも結構持つようだ.電源スイッチON後の再接続には5秒ぐらいかかる.

両者の厚さは以下の通り.厚みはiPhoneの方が厚くなるが,キーボードの厚さがたったの8mm!(電池込み!!)なので充分許容範囲だろう.ただし,Desire Zはキーボード側が重いのに対して,iPhoneは液晶側が重いので,机の上にそのまま置くと,向こう側に倒れてしまう.また,カメラとLEDライトがかなり奥まったところに配置されるので,もしかすると撮影に影響があるかもしれない.

キーボードは以下の通り.

  • Ultra-thin Slide-out Wireless Keyboard

  • HTC Desire Z


開閉方法はDesire Zの方はZヒンジで繋がり,一旦ポップアップするに対して,このキーボードはそのまま横にスライドする.開閉時のショックや加える力はこのキーボードの方が強くなるが,シャキっとした感じで悪くないと思う.
Desire Zはキートップが盛り上がっていて間隔が開いているのに対して,このキーボードはトップがフラット.両手の親指の腹で打つには前者がやりやすいと思うが,こちらも及第点.ただし,打ったつもりで入力されていないことも若干あったようだ.慣れが必要か?
キー配置はどちらも4段だが,このキーボードは下3段に,Desire Zが上3段にアルファベットを配置している.このために,このキーボードは数値を入力しやすいが,スペースキーが右にずれて少々押しにくい.ホームボタンが左上にあり,入力方法切り替えはfn+検索キー,ソフトキーボードの表示・非表示はfn+スペースキーである.
カーソルキーは,コピーや仮名漢字変換の範囲の選択などに使えて,非常に便利だ.ただし,使える場面がかなり限定されていて,インプットメソッド関係ではちゃんと使えるものの,アプリ側では何も対応していないようで,例えばTwitterのツイートの渡り歩きなどには使えない.Desire Zの画面の横に配置された光学式トラックパッドに比べると実用性はかなり劣る.また,あまり必要とは思えないCaps Lockがあること,検索キーがバックスペースキーの外側にある点もいま一つか.
しばらく使ってみたが,Desire Zのようにキーボードを引き出すだけでは使えないものの,このキーボードでは引き出した後にシフトキーなどを押せば使えるようになる.ただし,Androidはホーム画面が横表示できるが,iPhoneはできない.そのために,Twitterやメモアプリなど特定のアプリを使うだけならいいが,キーボードを出したままいろいろなアプリを切り替えて使いにくい.また,横向きに対応しないとか,専用の機能を割り当てているアプリ(例えば,「乗り換え案内」は通過駅表示モードになる)ことには注意しよう.
結論としては,Twitterなど,外出先で特定のアプリで入力する機会が多い人にとっては,有力な選択肢になりえると思う.ただし,キー配置やタッチについては好みや慣れの問題もあると思うので,できれば触ってみることをお勧めしたいが,なにしろ価格が安いので,とりあえず買ってから試して判断しても面白いと思う.