Steve Jobs死去

Steve Jobsが亡くなった.どんなにお金があったとしても,運命には逆らえないということか.でも,彼は後悔がまったくない人生を歩んだのではないかと思う.
彼はApple I,Apple IIに関わったが結局プロジェクトを追い出され,次はLisaの開発プロジェクトに参加したがこれも追い出され,次はMacintoshの開発プロジェクトに参加して成功したが,今度はApple Computerを追い出されてしまった.それは彼の自分の信念を貫く為に戦い続ける姿勢ゆえであろう.
彼の訃報を聞いて,彼のようになれとまことしやかにうそぶく知識人達が多いが,たぶん本当にSteve Jobsのような人間が現れたら徹底的に排斥する方に回るのではないか(苦笑)閉鎖的な日本ではなく,アメリカでもそうだったのだから…彼がCEOになるまでは.
今回いろいろな情報を見直していて,特に心に残った言葉は,彼が1997年にアップルに復帰し社内改革を始めた時のWWDCで彼が語った"Focusing is about saying no"である.

日本人のマネージメントや設計というのは,悪い部分を切り捨てられず中途半端に終わるとか,欲張りすぎて自滅というのがたいていの末路である.この辺がうまくできる日本人は,M田真氏のような一部の例外を除けば,ほとんど見たことがない.
逆に,「どうすれば成功するのか?」という答えについては,Nerd TVのAndy Hertzfeldのインタビューにおける,彼から見たSteve Jobs像が参考になると思う.
NerdTV翻訳/1-Andy Hertzfeld