ステキな金縛り(T・ジョイ大泉)

朝起きて郵便局に寄ってから,映画館で「ステキな金縛り」を鑑賞.
監督は三谷幸喜.彼が監督した映画はすべて見てきたけど,相変わらずスターばかりのキャスティングでありながら,深津絵里西田敏行阿部寛中井貴一の四人を中心にじっくり描いているために,作品全体が落ち着いたように思う.ただし,佐藤浩市市村正親唐沢寿明などの大物が非常に軽い扱いになっていたりする(笑)
お菓子を食べる,本を読むなどのさまざまな日常的な行動が後の伏線になっており,ストーリーも完成度が高い.予告編でストーリーがある程度想像が付くと思っていたが,実はかなりの意外な展開もあり,非常に楽しめた.
この作品の成功は,ダメ弁護士の深津絵里と,落ち武者の幽霊の西田敏行という絶妙の配役によると思う.この二人の絶妙の絡みがじっくり描かれ,それを彼女の父親の知人であるボスの阿部寛,検事の中井貴一,裁判長の小林隆が愛を持って接しており,見終わると優しい気持ちになれると思う.
最後に流れる深津絵里西田敏行のデュエットの「ONCE IN A BLUE MOON」は非常に素敵な曲である.AmazoniTunes Storeで視聴できるので,映画を見なくても,音楽に興味があればぜひ聞いて頂きたい.

「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック

「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック

エンディングロールで二人のその後が描かれているので,決して見逃すな.大泉洋が一瞬だけ出演しているのだが,テレビ朝日系の番組の録画中にフジテレビ系の映画に出たということで,かなり問題になったらしい.
蛇足だが,フジテレビの11月5日(土)の21時から,同じメンバーで「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」というスピンオフドラマを放映するそうである.こちらも忘れないように見るべし.