リーデル・ワイン・ブティック 青山本店(青山一丁目)

リーデル・ワイン・ブティック 青山本店でリーデルテイスティングセミナーのスタンダードコースに参加.

これはTwitterで「二毛作」の西村氏に教えてもらったもので,白ワイン2種類(ソーヴィニヨン・ブランシャルドネ)と赤ワイン2種類(ピノ・ノワールカベルネ・ソーヴィニオン)を,それぞれの専用グラスとリーデル以外のワイングラス計5種類で味わうセミナーだ.グラスの持ち帰りができる(1個で4,200円,4個で12,600円)ので,ワイングラスを1個買うつもりで受講してみるとよいだろう.講師は西雪若子氏で,フレンドリーにいろいろなことを教えて頂いた.
今回比較に用いたグラスは底が浅い先がすぼまっていないもので,シャルドネ用はピノ・ノワール用の上部を2cmカットしたものらしい.味覚分布地図は現在では否定されているが,グラスの形状で口に入る速度や量,範囲が変わるのが味覚が違うように感じる理由らしい.
今回いろいろ飲み比べて,専用グラスで美味しいワインが別のグラスで酸っぱくなったり,渋くなったりするのを体感して,今まで美味しくないと思ったワインの中でも,単にグラスが合っていなかったことが結構あったのではないか…という気がした.
セミナー後にいろいろな質問に答えて頂いた.

  • リーデルには多くの種類のグラスがあるが,すべてのグラスを揃える必要はない.今回のグラスでは,シャルドネ用が樽香があるような重めの白ワイン向きで他への適用が難しいが,一般的には軽い白ワインにはソーヴィニヨン・ブラン用,ミディアムボディの赤ワインにはピノ・ノワール用,フルボディの赤ワインにはカベルネ・ソーヴィニオン用を合わせるといいらしい.
  • リーデルでもキアンティ・クラシッコ用は特殊で,赤ワインだけでなくリースリングのような白ワインにも適している,適用範囲が広いグラスである.そこで,これを重めの白ワインやライトボディの赤ワインに合わせると良いらしい.つまり,ソーヴィニヨン・ブラン用←→キアンティ・クラシッコ用←→ピノ・ノワール用←→カベルネ・ソーヴィニオン用のような感じで使い分けるとよいようだ.
  • ワインも時代によって変わることがあり,たとえばボジョレー・ヌーボーは近年味が濃厚になったので廃盤になった.
  • クリスタルグラスの特徴は表面に凹凸が多く,そこにワインが付着することにある.だから,スワリングで香りがよく出やすいし,空のグラスでもとてもよい匂いがする.
  • だから,クリスタルグラスを洗剤で洗うとなかなか取れないので,基本的にはお湯で洗うこと.どうしても取れない油汚れは,指に洗剤を少しだけ付けて,部分洗いするとよいらしい.
  • グラスをきれいに拭くことが重要で,ふきんを二枚使わなくてもよい.ただし,脚を持って捻るようなことは厳禁だそうだ.
  • リーデルOについて聞いたら,西雪氏はクリスタルグラスでないこと,優雅でないこと,大きい赤ワイン用は持ちにくく割りやすいことから好きではないが,屋外パーティ用にはいいそうだ.ただ,個人的には大吟醸リーデルOは小ぶりなので,なかなか使いやすいと思っている.

私は今回は甲州ワインを呑むためにソーヴィニヨン・ブラン用を持ち帰ってきたし,キアンティ・クラシッコ用とピノ・ノワール用はすでに持っているので,今後いろいろ楽しんでみようと思う.
なお,セミナー前にボトル・クリーナーを見つけた.これは小さなステンレス製のボールが沢山入ったもので,手が入りにくいデキャンタの掃除に使うそうだ.私は徳利などにも使うつもりだ.今までは米で洗っていたんだよね.