リアル・スティール(大阪ステーションシティシネマ)

朝食後,待ち合わせまで少し時間があったので,「リアル・スティール」を見る.予告編を見ただけで,すごく気になっていたが,期待に違わない素晴らしい作品だった.
この作品は,人間の代わりにロボットが戦うようになった時代の,元プロボクサーだった父親の復活と息子との絆の物語である.CGは素晴らしいが,それは派手なこけおどしのためではなく,古きアメリカの温かな物語にロボットを存在させるために使われる.ただし,従来の親子を描く作品と大きく違うことは,父親と子供の間にロボットを介在させることによって,父親と幼い息子の立場が逆転したことで,それがこの作品を従来にない,とても素晴らしいものにしている.
父親のチャーリー役のヒュー・ジャックマン,息子のマックス役のダコタ・ゴヨの演技も素晴らしく,脚本も緻密に練られて,さまざまなところに伏線が仕込まれ,いろいろなどんでん返しがある.一見の価値のある素晴らしい作品なので,興味がある人はぜひ見て頂きたい.
なお,最後に,親子と一緒に戦う旧式で小型のスパーリング用の名前は,なんと「Atom」だ!