奥野田ヴィンヤード倶楽部(奥野田葡萄酒醸造株式会社・甲州市塩山牛奥)

前回の失敗を踏まえて,前日までに切符を購入するつもりが,結局忙しくて会社を抜けられず,インターネット経由で予約したものの,すでにかなり席が埋まっていたために,グリーン車にすることに…(苦笑)
今月の奥野田ヴィンヤード倶楽部は,日灼圃場のカヴェルネソーヴィニヨンの誘引作業と長門原圃場のシャルドネの花カス取り.花カスは雨で水分を含むとスポンジのようになってハイカビ病などの原因になるので,農薬を使わずに,毛足が長い刷毛で取り除くのである.
しかし,あいにくの雨で葡萄の木が濡れていて,これらの作業はできずorz

まず最初は長門原圃場に移動.

ここでは害虫や病気を減らすために,シャルドネの樹の皮を剥く作業を行った.甲州種は淘汰されていて,実が大きく、間が空いているのだが,山梨で栽培されているシャルドネは古い種で手間が掛かるらしく,他に木酢液をスプレーで吹き付けたりして葡萄の房洗いをしているそうだ.7月の海の日までの一次感染を防ぐことが重要で,ベレーゾン(葡萄が収穫時の大きさになる)した後はボルドーミクスチャーだけにしているそうだ.

なお,すでに葡萄の花が咲いており,近くで匂いを嗅ぐことができた.

その後,雨が強くなったので,一旦ワイナリーに戻り,その後日灼圃場に.

自分の樹は,前回とうってかわって葉が生い茂り,その生育状況に一安心した.

ここも葡萄の花が開花していた.なお,カヴェルネソーヴィニヨンの方の花の香りの方が強いらしく,畑全体に匂いが漂っていた.

その後,再び雨が強くなったので,倉庫でルミアージュ作業(倒立した状態の瓶を毎日1/8回転して,徐々に澱を瓶の首の部分に集めること)の練習.回転させてから,叩き付けるように瓶を戻すことで,澱が瓶から離れて沈殿するらしい.ゆっくり作業すれば問題ないものの,プロは毎日とんでもない本数の作業をするので,もちろん比べ物にならない.

その後ようやく雨が上がったので,再び長門原圃場で葡萄の樹の皮剥き作業.一人で一列やった時点で終了となったが,なかなかこういう作業も面白い.
次回は炎天下の作業になるので,ちゃんとその準備をしていかねば….
ちなみに,偶然にも行きが8号車13番C席,帰りが11号車13番C席だった.