アナと雪の女王(イオンシネマ和歌山)

新規開店したイオンモールが周辺住民に配ったイオンシネマ招待券で,また「アナと雪の情報」に.今度は2D・吹き替え版.
本編が上映開始して,すぐ気がついたのが色合いが非常に鮮やかで透過度をうまく駆使していることで,特に氷の表現が素晴らしかった.これらは画像が暗くなったり,色再現性に劣りがちな3Dではわからなかったし,そもそもの画像の作りがとても良いので2Dの迫力は3Dに勝るとも劣らない.これから見る人には,ぜひ2Dの方をお勧めする.
第86回アカデミー賞歌曲賞である「Let's it Go」については,イディナ・メンゼル松たか子は完全に互角だ.松たか子の方が技巧的には素直なのだが,途中からの開放感の表現に彼女の声質がとてもマッチしており,クライマックスを歌い上げる時の迫力も負けていない.
神田沙也加については,英語版でアナを演じたクリスティン・ベルに比べるとハイトーン部では負けるものの,表現力は神田沙也加の方がかなり上ではないかと思う.この辺は,歌と舞台に加えて,(競争が過酷な日本で)声優の修行を積んで来た彼女の才能が花開いた感じがする.
さて,字幕版と吹き替え版のどちらかがお薦めかだが,この作品に関しては吹き替え版がかなりのクオリティに達していて,(特にアナの演じ方の違いで)捉えるイメージが少し違う作品になっているので,甲乙付けがたい.どちらか好きな方を見ればいい(好きな人はもちろん両方!)と思うが,日本人なら吹き替え版の方が好みに合うかもしれない.