トランセンデンス(なんばパークスシネマ)

人工知能分野の研究者に注目されている「トランセンデンス」を見に行った.
監督のウォーリー・フィスターはこれがデビュー作だが,今までは撮影監督を務めて来ただけあって,とにかく映像がとても美しい.それだけでも見る価値あり.
内容としては,「人間の意識をコンピュータ上に移すことが実現できたとして,それは人間なのか?」,「人間同士の100%の意思疎通が可能になったら,それは人間なのか?」など,人工知能研究に関する深淵なテーマを提供してくれて,とても考えさせられる.
なお,この映画はかなり酷評されているようだ.その一因としては,テーマが深淵であるにもかかわらず,人間側の反応をステレオタイプに描いてしまい,それゆえに理解されにくくなってしまったのかもしれない.
映画として楽しみたい人には向かないかもしれないが,人工知能研究者にはぜひお薦めしたい.