ハウルの動く城

邦画史上最多スクリーンで公開されたために,全国で順調にロングランしていたSwing Girlsさえも一気にほとんど公開終了に追い込んでしまった(泣)ほどの超話題作の「ハウルの動く城」.千尋のリリース祝いに私も見に行ってみた(夜中1時すぎに会社から帰宅したのだが,2時からの上映に間に合ったのだ!)


各部の表現や技術は,さすが宮崎アニメと唸らせる.「千と千尋の神隠し」では,風が吹いたのかと一瞬錯覚することさえあったが,今回はそれを上回っている.少々心配していたキムタクも,素人声優ながらうまく演じていたと思うし,倍賞智恵子も少女と老婆をうまく演じわけていた.ストーリーは少々難解だが,個人的には問題なし.


唯一気になったのが,各キャラの性格設定.特に場面によってソフィーの性格の傾向が理由なしにころころ変わるのは宮崎監督らしくない感じで,映画への感情移入を妨げる.そのために,部分部分を見ると非常に良くできていても,全体的にちぐはぐになってしまった感じは否めない.


あと驚いたのは観客.上映中に席を立ったり,喋ったりする客が多い.映画が流行るということは,普段映画をほとんど見ていない客層まで引きつけるということなんだろう.