評価マネジメント研修

私には部下を評価する権利は(たぶん永久に)ないのだが,今年からこの研修を受けることに.たぶん,この研修をおこなっている会社にお金を流すのが理由なのだろう.

で,世間知らずの講師で,内容もまったく無意味で,参加者からもとんでもないキビシイ質問の嵐(苦笑).

同僚のS氏の日記によく書かれているが,結局,日本の成果主義は単なる人件費圧縮が目的であり,しかも聖域に決して手を付けない(要するに,その規則を作っている自分たちの給料が最優先で,他の人間の給料を削って自分達に持ってくるのが目的)という特徴がある.その結果何が起こるかというと,決して評価されない職種や部門が出てきてしまうのだ.評価で一番重要なのは,誰にも平等に機会が与えられるということであるのに.

実際に,非常に高い能力を持ち,社外的にも有名でさまざまな研究実績を与えている人たちに対して,能力は高く評価しているが,現在の評価システムでは恵まれることはないので,もしそれが不満なら他部署や他会社に移るしかないと,研究所のトップをはじめとする管理職がさまざまな場に断言してしまうのだから始末に負えない.移る先が大学ならまだしも,競争相手の会社も含まれるのだ.

これが「成果主義」なのだろうか?(苦笑)