給料(続き)

S水氏から,某M崎教授が転職が決まった時に「ベンツ一台分下がった」と嘆いていたというコメントが入った(苦笑…若手が安月給で働いているのに,そういうデリカシーのない会話を平気でするところが彼の欠点なのだ).しかし,私より下の世代は,そんなことはあり得ない.

実は面接の時に,他企業や大学に転職できない人は多いだろうけど,一体彼らはどうするつもりなのか?と質問したが,まともな回答は得られなかった.どうも彼らは最後まで残って,グループ企業に天下りするということを今でも頭に描いているらしく,それに対する有効な対策もないらしい.

ただ,先ほどのベンツ一台分下がるということは,その人の価値が我が社の中で過剰に高く見積もられていたということを示しているのであり,普通はそのような「おいしい環境」には最後までしがみつくのが当たり前なのかもしれない.ただ,そのコストはすべて若手が背負うことになるので,やってられなくなるのはよく理解できる.

さらに,定年までにどこにも転職できなかった人間には,グループ企業以外に就職したら二年間給料の差額を補填する制度まである.以前部長が「この状況を改善するためには,自分から早期退職できる人間の方に補助するべきだ」と言っていたけど,確かにそうだよなあ.