虹の女神 Rainbow Song(渋谷・アミューズCQN)

勤務票の創立記念日をうっかり出勤で提出してしまったら,半日休みを取れと言われてしまった(泣)…ちょうどミーティングがキャンセルされて,映画の日ということで午後に代休.

予告編を見て気になっていたのだが,ちょっぴり切なくなるストーリーと種ともこの懐かしい歌(1990年に発表された曲らしい)が独特の雰囲気を作っている.ただし号泣するような映画ではない.

市原隼人のオーラがないダメ男っぷりは見事.ただ,あれほど極端ではなくても,男なら自分の情けなさというのはよくわかっているはず.

また上野樹里が強さと弱さを併せ持った女心を自然体で表現しているのも良い.彼女は美女や美少女ではなく,どこか歪みを持った女性を演じるのがピッタリだと思う.

これに対して,見事な美少女っぷりを披露しているのが蒼井優.この映画のクライマックスを見事に演じきっている.でも「亀は意外と速く泳ぐ」のクジャク役のように,凛としているけど変な女性役もいいのだが.

なお,相田翔子は意外な役(笑)で出演.確かに彼女の年齢不詳な容姿とミステリアスな微笑は女優としての武器だが,まさかあんな役を演じさせられるなんて…(謎)

追記:深夜に放送されたこの映画の特集番組を見ていて,市原隼人が演じる岸田智也は,さまざまなチャンスを逃していたことに気が付いた…それゆえの情けなさなんだろう.女性心理は口ではNoと言っていても心の中ではYesだったりして複雑なのだが,それを見抜く能力が欠落しているのだろう.彼に強く共感してきたが,もう見に行くことはない…だって,自分を見ているようだから(爆)