レミーのおいしいレストラン(吉祥寺プラザ)

日曜日に会社での作業が長引いて見逃してしまったので,会社を早目に退社して見に行ってきた.
原題は"Ratatouille"で,料理のラタトゥーユと"rat-a-too-ee"という意味を掛けている.レミーの毛皮や鼻の質感や視点の移動は技術的に見事だが,シーンもストーリーもしっかりしていている.なお,料理人の動きがかなりリアルなのだが,エンディングのクレジットを見ていると"NOT MOTIONCAPTURE"のようなマーク(冗談らしい)が出てきたように,これはモーションキャプチャーではないのにびっくり.スタッフがパリのレストランを巡って研究し,実際に料理教室に入って徹底的に教えてもらい,さらに有名な料理人を招いてその映像を撮影して分析したという努力の成果だそうだ.
途中のストーリーまでは容易に想像がついたのだが,クライマックスから終わりに掛けてはまったく想像がつかなかった.クライマックスの厨房のシーンはちょっと衝撃的だった(謎)なお,この映画に深く関係している料理評論家アントン・イーゴの声優は,なんとピーター・オトゥール!彼の出演はこの映画の質を飛躍的に高めている.なお,字幕と日本語版の監修はクイーン・アリスの石鍋裕.大人も見ごたえがある悪くない映画だった.