太田酒造場見学（二升ガールズ遠征集会＠山根酒造場．鳥取）
次は，あの「辨天娘」の太田酒造場に．
以下に特に印象に残ったことをメモ．
- 中島敬之杜氏は酒造りだけでなく酒米も作るのだが，「お酒造りも米造りも趣味ですから」．仕事を単なる仕事だと思わずに，趣味として楽しむことができる人こそ非凡な仕事ができるものだ．
- 杜氏曰く，「うちの酒は熱くしても壊れません」．後述するように，高めに燗された辨天娘を沢山飲んで，実は今まで辨天娘は熟成に時間が掛かるので自宅で美味しく呑むのは難しいと思っていたのだが，温度もポイントだったようだ．
- 太田酒造場は，ほとんど機械化されておらず，タンクも650kgの小さなものが中心．
- 今年から，契約栽培のお米は一タンクづつ仕込むようにしたらしい．杜氏のお米だけで作ったタンクもあるとか．
- 今年から，9号酵母をやめて，6号酵母，601号酵母と701号酵母で造ることにしたらしい．なお，1号タンクと2号タンクは6号酵母で仕込んだそうだが，650kgタンクで泡ありは大変だったので，残りは泡無し酵母で仕込んだそうである．なお，泡あり酵母の方がより酸がしっかり出るらしい．
- 「まるごとべんてんむすめ 蔵便り第15号」にも書かれているが，今年は山田錦の80%精米の低精白純米酒を仕込んだらしい．ものすごく楽しみ（こういう酒は絶対O塚屋が仕入れるだろうが，念のためにプッシュしておかないと…）．
- 来年は強力と（確か）鳥系酒87号（神の舞と玉栄を交配して作られた）を使う予定で，蔵では苗を栽培していた．鳥系酒87号は未知数だが，強力には非常に期待しているらしい．
- 大田酒造場は，山根酒造場の酒粕も奈良漬に使っているが，さらに地元向け普通酒を山根酒造場のものに切り替えたらしい（太田酒造場は純米酒だけを造っている）．
- 辨天娘を購入できるお店を聞いたところ，残念ながら鳥取駅の近くにはないとのこと．鳥取駅付近で呑める店は「酒肴処しもむら」だそうだ．ただ，辨天娘も鳥取の方言を使ったボトルを出しているので，もしかするとそれを扱っているところ（例えば鳥取空港とか）で買えるかも．
- 今度松の屋で辨天娘の会を開催し，中島杜氏が来訪されるそうである．実はそこで発覚したのが，るみちゃんの勧誘メールが届いていない人が多いことである（爆）本人は「出した」と言い張っているのだが，二升ガールズ＆男子部も人数が増えすぎて管理が難しくなって来たようなので，「連絡が来ない」という人は自分から連絡しよう．
その後，みんなで別室に行って昼食兼試飲（？）会．料理は，アベ鳥取堂の「とっとりの居酒屋」というお弁当と，粕汁，酒粕のクリームチーズ和え，なら漬（大根，胡瓜）．「とっとりの居酒屋」は16品目のお酒の肴になる鳥取名物料理が詰められたお弁当で，あご竹輪，とうふ竹輪，イカ，カニなどの名物はもちろん，面白いことにするめで出来た杯まで付いている（話を聞いていると，この日参加していた鳥取組の人達が関係していた模様）．鳥取駅構内に売店がある（ただし，20:00までなので注意されたい）ので，帰りはこれと日置桜のカップ酒で晩酌と洒落込むのも面白いと思う．
この日呑んだお酒は以下の通り．お燗番は，有名な太田酒造場の太田陽子氏．彼女とは酒房たかはしで衝撃的な出会いをしたのだが，白石美帆似で燗酒好きで竹鶴好きというだけでも相当ポイントが高いのに，「ちょっと熱くしすぎちゃいましたぁ」と60℃，「これは熱くしました」と70℃でお燗されたら，こちらもノックアウトである（爆）なお，ayayaが自分もまき子さんのように造りに参加したいと一生懸命ナンパしていたので，来年は「ayayaの酒」ができるかも（笑）．ayayaと陽子さんの二人で辨天娘の瓶を抱えてポーズを取ってもらって写真を撮ったが，これは一生の宝物だ．
- 辨天娘 純米吟醸生おり酒 ?番娘 五百万石（55%） H20BY（鳥取・有限会社太田酒造場）
- 辨天娘 青ラベル生にごり 15番娘 玉栄・山田錦・等外米（70%） H20BY 製造年月21年4月（鳥取・有限会社太田酒造場）
- 辨天娘 純米酒 割水瓶燗 槽汲（65%） H19BY 製造年月20年11月10日（鳥取・有限会社太田酒造場）
- 辨天娘 純米酒 5番娘 玉栄（65%） H19BY 製造年月21年4月（鳥取・有限会社太田酒造場）
- 辨天娘 純米酒 7番娘 五百万石（65%） H19BY 製造年月21年4月（鳥取・有限会社太田酒造場）…通称「まき子の酒」（笑）
- 辨天娘 純米吟醸酒 3番娘 玉栄（55%） H19BY 製造年月21年4月（鳥取・有限会社太田酒造場）
- 辨天娘 純米大吟醸酒 8番娘 自家栽培山田錦（45%） H18BY 製造年月21年5月（鳥取・有限会社太田酒造場）
