7インチタブレットは本当に「DOA(即死)」か?

スティーブ・ジョブスが7インチタブレットは普及しないと言ったが,本当にそうだろうか?
S・ジョブズ氏、Androidや7インチタブレットを語る--第4四半期決算の電話会議に登場CNET Japan
私の現在のiPadの主な用途は,インターネット端末と電子書籍リーダーである.前者は明らかに画面の大きい方が操作しやすいし,後者はA4のPDFがそのまま見れるという点が良いので,7インチではかなり苦しいのではないかと思う.
ただ,私は7インチタブレットがブレイクするとしたら,インターネットと統合されたPND(Portable Navigation Device)だと見ている.現在のAndroid用のGoogle Mapsもすでにカーナビゲーションに対応しているし,車載用なら短い使用時間というAndroidの欠点も問題にならないので,もしかするとこのあたりの市場が立ち上がるかもしれない.
ただ,この可能性をスティーブ・ジョブスが気が付いていないのか?というと,実は私はそうは思わない.すでにアップルは何年も前に地図会社を買収しているし,無線LANによる測位サービスにも手を出している.なにより,iOSの「マップ」が,これほど使われているのにほとんど改良の試みが見られないということは,たぶん将来的にGoogleの地図サービスとは決別し,アップル独自の地図及びナビゲーションサービスが登場するからだと推測できる.
ただ,そのサービスの登場がかなり遅れそうなので,今回のように公式に否定することで,周りにアドバンテージを与えないようにしたのではないだろうか?つまり,カーナビゲーションの世界を変革できるのはアップルだけで,それ以前に出したら即死だという意味だと私は解釈している(笑)