「いま,会いにゆきます」,「猟奇的な彼女」,「みんなの家」
「いま,会いにゆきます」
似たような映画に連続して出ている竹内結子だが,記憶喪失の状態からだんだん自分のことをしっている過程で非常に良い演技をしていて,自分の魅力を最大限に発揮していると思う.中村獅童も,病気を抱えた人間の心の葛藤をうまく演じている.
すべてをぶちこわしているのが,ORANGE RANGEの音楽のミスマッチ.「世界の中心で愛をさけぶ」の「瞳を閉じて」のような順当路線にしろとは言わないが,「ジョゼと虎と魚たち」の「ハイウェイ」のように映画に併せて一体化するような曲を作るべきだと思う.エンディングでいきなり正気に戻されてしまうのは不快だ.
あと,映像が弱く,せっかく作り出した世界をいま一つうまくスクリーン上に表現しきれていない気がする.美術の種田陽平(良いと思ったら,彼も岩井監督の「スワロウテイル」や「花とアリス」に参加していたらしい)がいい仕事をしているだけに惜しい.まあ,「花とアリス」,「世界の中心で愛をさけぶ」の篠田昇・中村裕樹コンビに比べての話だが,やはり篠田昇を失ったのは,日本の映画界にとって大きな損失だった.
「猟奇的な彼女」
前から見たいと思っていたが,ようやくDVDを借りてきたが,この映画はチョン・ジヒョンの魅力が全開で,美人なのに表情に非常に豊かで,本当によい女優だと思う.チャ・テヒョンも,なかなかとぼけた味を出していて個性的.ただ,実際にこういう前の彼をずっと引きずっている女性とつきあうのは,本当に大変だと思う.
なお,ディレクターズ・カット版が出るらしい.買わねば.
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 218回
- この商品を含むブログ (99件) を見る
「みんなの家」
すでに映画館で見ていたが,今日テレビで見直した.八木亜希子が,なかなかフツーっぽい奥さんを演じていて良いので,他に出演しないのはもったいないなあ.
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/01/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (74件) を見る