いぬのえいが

まず,題名がいい.

ところが,予告編を見たくらいでは,どういう映画なのかわからなかったが,パンフレットを見てようやく理解した.これは,映画監督とCM界の巨匠によるショートムービーを集めたものなのだ.渋谷では早朝だけだった.

特に印象に残ったのは,「犬語」(バウリンガルがネタ),シーンが変わる時の短いクレイアニメ(「こまねこ」といい,こういうのは好きだ),そして「ねえ,マリモ」だ.「犬語」は私が好きな田中要次が主演で,結末がある程度予測がついていたにもかかわらず,場内大爆笑だった.クレイアニメの浜島達也は,ほんとにちょっとした短いシーンなのだが,暖かさが伝わってきて良い.

そして,圧巻なのが「ねえ,マリモ」.この前に犬童一心監督の「ポチは待っていた」4部作があり,これもまた泣かせるのだが,「ねえ,マリモ」はもっと凄い.撮影や表現も斬新だ.いま会いより確実に泣かせる.真田敦監督の経歴を見ると,「キリンビバレッジ生茶生茶パンダシリーズ)」とあり,納得した(私はこのシリーズの大ファンなのだ).

この映画を見ないのは,確実に人生の損失だと言える.間違いない.