Paper Moon
1500円!にディスカウントして売られていたので,こりゃいいと以前からものすごーく欲しかったDVDをまとめ買いしたうちの一枚(結構前に買っておいたのだが,ようやく見ることができた).
ライアン・オニールとテイタム・オニールのペーパー・ムーン.
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
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テイタム・オニールの演技は,アカデミー助演女優賞を最年少で取っただけのことがあり,もちろん素晴らしい.特典映像を見ると,完全にマイペースで本当に楽しんで演技しているようだ…が,初出演で撮影で長回しが多いのでNGも多く,たとえば父親のライアン・オニールは同じワッフルを50枚も食べなければいけなかったようだ.しかし,棒つきキャンディを嘗めながら悪巧みをしている時の目の動きには背筋がぞくっとくるほどで,監督も苦労したかいはあったことだろう.
あとカメラワークが,役者の魅力を引き出している.一種独特の雰囲気の白黒映像は,実は赤色フィルター(白人の赤ら顔は白く,青空は暗く映るらしい)を使っているらしく,さらにできる限り長回しして役者を追いかける撮影方法が組み合わせられ,役者とカンザス地方の大地の魅力を存分に引き出している.
名画はいつまでたっても名画だということを痛感した一作品.