リンダリンダリンダ

女子高生がブルーハーツ(笑…女子高生がスゥイングジャズと同じパターンかいっ!).

http://www.linda3.com/

実際には,高校時代の懐かしく,泥臭く,ちょっと恥ずかしいけど楽しかった時代をいうのを,うまく切り取って見せてくれる映画.淡々と描いているので「感動する作品」ではないが,しみじみする.

見所は,ヴォーカルの韓国人留学生ソン役のペ・ドゥナの演技.ちょっと変わっていて,しかも留学生で言葉のハンデがあるために孤立していた女の子が偶然掛けられた学園祭のバンド出演という魔法で生まれ変わっていく状況をうまく表現している.これに,バンドのリーダ役の非常に存在感がある女優の香椎由宇が絡んで,見事なハーモニーを奏でている.

音楽的にも結構いい.ブルーハーツの曲は,Queenと同じく時間に左右されない不思議な力がある.さらに,湯川潮音(湯川トーベンの娘)がいきなりアカペラで歌い出すシーン(ちょっとびっくりするくらいだった)とか,山田優子(あの存在感で20歳は完全に反則(笑))が歌ったりギターを弾くシーンは結構見もの.ただ,優れたミュージシャンが必ずしも演技がうまいわけではないというのが,この種の音楽映画のジレンマか.