さかなや(金沢八景)

連休中会社に行く気にならず,夕方まで自宅でぶらぶらしてから,マイグラス持参でここに.

残念ながらS井氏が来れなかったのだが,どうも代わりに前日に来たらしく,これを飲めと言って十九を置いていったとのこと.

今回は天狗舞と日高見の3年貯蔵ものがあったが,やはり吟醸香は飛び,フレッシュさは失われる.最初はBY14とBY17の両方が用意されているのを知らなかったので,マイグラスでもほとんど匂いがしないなんて!とびっくりしたくらい.でも,その分まろやかさと深みが増し,特に天狗舞の純吟のBY14は菊姫の菊理媛や黒吟を思わせるすばらしい味わい.

S井氏が置いていった十九は,彼が非常によかったと言っているだけあって,バランスがよく素晴らしい酒だった.これはお薦めできるだろう.ただ,後からもう一度飲んだら酸味が強くなっていたので,温度には気をつけた方がよいかもしれない.

他に面白かったのは,くどき上手の黒米・紫小町を使った酒で,ロゼワインを思わせる色.ちょっと面白い味わいが口に残り,なかなか良い.

焼酎は,宿翁のなめらかな味わいには感動した.黒瀬杜氏、宿里利幸杜氏の遺作であるために,もう二度と飲めないだろう.そういうこともあり,以前に,これが15万円くらいで売られているのを発見してびっくりした.今探してみると,Yahoo!ショッピングでは10万円ぐらいで売られており,なんかちょっとブランド品扱いされているのが違和感がある.

料理は,自家製からすみ,自家製アンキモ,ごまふぐの白子,カワハギの肝合え,アワビの肝ソースがけ,鯨ベーコン,牛ステーキなどなどで,素晴らしかった.特に,自家製からすみなんか,これ一切れで四合瓶一本はいけそうな気がするすばらしいつまみであった.

飲みも飲んだり,なんと13本!しかも,どれもうまいものだから,沢山飲んでしまい泥酔状態…もうしばらくは酒はいいや(三日くらい?).