電力線通信に反対やまず
ついに,新聞記事にまでなってしまった.
http://www.asahi.com/business/update/0913/150.html
http://www.asahi.com/business/update/0914/002.html
電力線通信は前世紀から検討されながら,今まで実用化されなかったのは,漏れ出すノイズが無視できないほど大きく,しかも周波数帯が他と重なるかららしい.K本氏から教えてもらってググってみたのだが,さまざまな改良や実験がおこなわれているが,その結果は未だに芳しくないようだ.ちなみに無線LANには,このような反対意見はない.
そういう状況でありながら,最近いきなり解禁されそうなのだが,それが強引で技術的裏付けもないので,このような混乱した状況になっているらしい.いきなりそうなった状況が明らかではないようだが,開発コストの回収を迫られたメーカー側が,強引な最終手段に出たというところなのだろうか?
しかし,技術は一旦導入したら,なかなかなくすことはできない.問題があることが認識されているので,ここまで強引にやるのはどうなのかなあ…と思うが,どうなのだろうか?
追記:無線LANと違法トラック無線を混同している人がいるが,前者は50mW程度に対して,後者は数十W〜数KW程度と大きく異なる.さらに,後者は出力を増やす改造をするだけなのでノイズ対策が甘く,さまざまな周波数帯に影響を与えてしまっている.両者は区別した方がいいだろう.