琵琶のさざ波(麻原酒造株式会社)
O川氏に誘われて麻原酒造株式会社の蔵を見学してきた.参加人数は4名で,特にH谷川氏は「どっぷり日本酒に漬かっている」人であり,なぜかいきなりグラスを貰ってしまう.
http://www.lamoo.co.jp/sazanami/
ここは基本的に純米酒だけしか作らず,活性炭も一切使わず,さらに自家精米までして結構がんばっている蔵である.蔵の入り口に「最高のものを造ろう」と書いてあるのが素晴らしい.
ちょうど酒造りが始まったばかりで,あと一週間ぐらいすると新酒ができるとのことでタイミングとしてはあまり良くはない.また地元の女性が,さかんに「酒かすありませんか?」と尋ねてくるのが面白い(日本酒を買ってくれないと酒かすはできないのだけどねえ).
それでも日本酒を3種類,すてきなうめレモン酒,そしてまさに発酵中の麹などを試飲.一生懸命説明して頂いた若き製造部のI魚川部長に感謝したい.
帰ってからは,O川氏のアパートで酒盛り.この蔵は基本的に生で,要求があれば火入れして出荷するという感じだそうで,そのせいで若干生老ねっぽい香りがすることがある.それを除けば,結構よいと思う.大吟醸は端正でありながら米の良さが出ている.すてきなささなみは,蔵で飲んだものの火入れ版だが,それでも若干微発泡感が残っていて評判が良いという説明を受けて買ってみたのだが,確かに口中で一瞬炭酸が弾けて,その後米の味が広がってくる感じが心地よい.純米近江屋も蔵で飲んだものだが,これは低アルコール酒なのだがしっかり米の味がして見直したのだが,お燗するといいですよとの説明を受けて「確かに!」と思い買ってみた.O川氏のアパートには道具がないので,鍋と茶碗でお燗するが,確かに非常に柔らかい味でうまい.なお,リキュール類としては,今までシーカーサーを飲んだことがあり,蔵でレモンを飲ませていただいたが,どちらも味が濃くて炭酸か何かで割った方がよい感じであったが,ウルフベリーリキュールは一転して味がやさしく,このままでも充分に美味い.なお越乃白雪とDr.野口は評価に値しないかも(苦笑).