井のなか(錦糸町)

ウォーキングで節々が痛む体を引き摺って,井のなかへ.なお一緒に飲んだI社のS井氏も1万歩/日歩いているらしい.

食べ物は沢庵から始まり,下仁田葱の南蛮漬,グリーン豆腐(塩で),里芋と蕪の焼いたもの(アンキモ味噌と酒盗卵で),野菜の大皿料理(ロマネスク,野菜サラダ,チーズ,蝦夷鹿のタルタル,ゼラチン質が多い肉で作ったハム(テニーネ?)などを,搾りたてのオリーブオイルで),魚料理(寒鰤,水蛸,〆鯖,鰯の酢締め),ペスカトーレ,スペインの鶉のロースト・カラメリーゼ,鴨のロースト,豚のハツ焼きなど.最初から最後まですべて美味いのだが,特にアンキモ味噌と酒盗卵にははまってしまって,他につけたり,単独で嘗めながら酒を飲んだり.鶉のローストは内部にローズマリーなどのハーブを沢山入れてローストしたもので,滋味溢れていて美味しかった.

なお,豆腐を食べた時にK藤氏に,塩はちょうど目の前にあったイタリアの塩と同じか?と聞いたら,そちらは塩味がきつすぎてダメだと言われた.なんと,10種類ぐらいの塩を使い分けているとのことで,ここまで凝っている店も少ないかもしれない.

酒は以下の通りで,特に小笹屋竹鶴の番外編をワイングラスで飲んだ味が印象的か?最近は神亀の燗の旨さにも目覚めてきたので,自宅にもキープしておくべきか?(ただ,ウォーキングを始めてから,疲れてすぐ寝てしまうので,あまり飲まなくなったのだが)なお,一緒に飲んだ仕込み水は扶桑鶴のものだった.

なお,ここは日本酒の店というのに,なぜか女性客が多い.当日隣に一人で燗酒を飲んでいるカッコイイ女性がいて(酒を飲むと男性に嫌われると言う女性がいるが,問題なのは飲み方だと思う.荒れたり絡むのは論外だけど,品良く飲んでいるのを見ると本当にカッコイイと思う),運良く言葉を交わして名刺を交換したところ,ワイン輸入会社のフランスワイン専門の営業だった.普段は仕事柄ワインを飲むことが多くても,一人でくつろぐ時にはここで日本酒とは,本当に粋だなあ.