マリー・アントワネットの「パンが無ければお菓子を食べればいい」発言は…嘘

首相の物議をかもしている発言について述べている某氏のブログを見て,

http://www.asahi.com/politics/update/0105/007.html

ふとマリー・アントワネットの言葉を思い出したので,wikipediaで調べてみた.

しかし、これはマリー・アントワネット自身の言葉ではない。ジャン=ジャック・ルソーの『告白』(1766年頃執筆)の第6巻に、ワインを飲むためにパンを探したが見つけられないルソーが、“家臣からの「農民にはパンがありません」との発言に対して「それならブリオッシュを食べればよい」とさる大公婦人が答えた”ことを思い出したとあり、この記事が有力な原典のひとつであるといわれている。新しい愛人が出来た庇護者で愛人でもあったヴァラン夫人とルソーが気まずくなり、マブリ家に家庭教師として出向いていた時代(1740年頃)のことという。

アルフォンス・カーは、1843年出版した『悪女たち』の中で、執筆の際には、既にマリー・アントワネットの発言であるとして流布していたこの言葉は、1760年出版のある本に、「トスカーナ大公国の公爵夫人」のものとされていると書いている。

また,当時はこのお菓子でもあるブリオッシュは法律で食糧難の際にパンと同じ値段で売ることが定められていた事情もあったらしい.ということは,今の首相のように非常識じゃなかったということか(苦笑)この発言は後世まで残るかもなあ.

思い返せば,私の会社は最盛期には自殺者と鬱病になる人がかなり多かったので,今の残業代不払い摘発におびえて,社員を早く帰らせている状況は健全だろう.日本式経営でも,欧米式成果主義でも,過酷に運用しすぎるとドロップアウトが大量に発生するのは変わらない.重要なのは,それが一方的な搾取になっていないかということだ.だから,個人の能力を絶対的に評価せずに優劣をつける日本的成果主義ホワイトカラーエグゼンプションの組合せが危険だと見なされているのだろう.