アコースティックデザイン(渋谷)
U田氏から,再びPonoのPTEが入荷したとの連絡があり,出張の帰りに引き取りに行く.
何しろ,二台とも連続して製造欠陥があったので,クロサワ楽器としてかなりクレームをつけたそうで,その結果Ko'olauから製造過程を大幅に見直したと回答があったとのこと.確かに,(もちろん安いウクレレなりではあるが)以前より品質が向上している.なお,ヘッドの表側とネックヒールの部分には,縞黒檀を使用している(これが私のものだけか,今後そうなのかは不明)また,以前はネック用にはかなり変わった木材の取り方をしていたが,今度は非常に一般的な方法になった.
さて,音は今までと全然違う…以前弾いたPonoのPT(E)はどれもかなり締まった音…悪く言えばあまり鳴らない感じだったのだが,今度はマホガニーらしい暖かい音の特徴が出てきただけでなく,鈴鳴りに近い良い音がする.ただし,3・4弦巻弦のLow-GをサバレスのHigh-G弦(3弦プレーン)に交換したところ,ちょうど3弦の開放(C)付近がデッドポイントなのを発見してしまった…ジェイクのように開放弦を多用する曲を弾くと,他の弦がきれいな音だけに3弦がポコンと鳴るのが結構気になる.まあよく鳴る楽器にはデッドポイントがつきものなので,弾き込むか,弦の交換で解消するつもり.
バッグはRITTER RP1000-TUのネジが抜ける問題が解消されなかったそうなので,悩んだ結果,ジェイク愛用のFamousのKT-Eを購入し,G-stringのテナー用のホーナーと交換することにした.というのは,こちらを気軽に持ち歩くウクレレにするつもりなので.でも,サイズが非常にでかいわりには小物入れスペースが小さく,あと湿度計が出っ張っている点が気になる.やはり,個人的にはホーナーのケースが一番良い.なお,Ko'olauのハードケースも考えたが,クロサワ楽器経由ではどうしても非常に高くなってしまうとのこと.
なお,他にマニューシュスゥイング用のマカフェリギターで有名なDupontのウクレレがあり.ソロ用はメローなスプルーストップ・マホガニーバックがよさそうだが,リズムを刻むのはシャキッとしたメイプルバックがいいかもしれない.
他にPonoのギターがナイロン弦,スチール弦共にあったが,試奏はしなかったが,価格は安いし,なかなか面白そう.