天災ではなく人災?

今回のネットワーク障害についてM上教授とメールで話していたが,やはり天災ではなく人災なのかもしれない.技術者の能力の良し悪しは,問題解決の段階…たとえば,困難な課題を与えられた時やデバッグ時の,解決する速度や手法でわかることが多い.実際に,今回は同じ障害が他の顧客に出たら一日で解決したところから,相手側をミスリードするような推測を伝えていたようだ.

そして,この一番の原因は,上司,つまり指導者側にある.たとえば,仕事内容の誇大宣伝や,上からの命令を批判せずに受け入れることを強制すると,部下のモチベーションも失われ,面倒な本質の把握や努力を怠りがちになるからだ.それがまさかこんな大きな差になってしまうとは,本当にびっくりした.技術レベルの維持は困難だが,低下は瞬時なんだろう.以前その若手の中心人物から聞いた「もう他の企業ではとてもやっていけませんよ」という言葉が,皮肉にもそれが正しいことを裏付けているのかもしれない.