私的「ネットブック」コンセプト

以前から,ネットブックというコンセプトに注目している.すでにインテルが「NetBook」,「NetTop」という低価格・省スペースノートorデスクトップというコンセプトを発表しているが,それ以前からPSIONから「NetBook」という,そのものずばりの製品も出ている(私はSymbian OS版とWindows .NET版のどちらも持っている).
モバイルプラットフォーム基調講演レポート「CalpellaからNetBook、Intel製SSDまで」PC Watch
私的な「ネットブック」コンセプトは以下の通り.

  • 低価格.たとえ出先で壊しても涙目で諦めることができる程度(爆)
  • 軽量.1kg以下かな.
  • コンパクトな筐体.気軽に持ち歩ける単行本程度の大きさ.WebブラウジングやOSの操作がストレスなくできるために画面サイズは1024×600程度あればよい.どちらかと言えば重量よりサイズが重要かも.
  • タッチタイプできるQWERTYキーボード.筐体サイズのために,多少記号類の配置が犠牲になる程度は許す.キーピッチは14mmは欲しい.
  • 省電力プロセッサ.電池寿命はできればACアダプタを持ち歩かずに出張が一回できる程度で,ストリーミングもそれなりに見れる性能は欲しい.
  • できればSSD.壊れる可能性が高く電池が持たないハードディスクより,容量が少なく消費電力が少ないSSDがよい.ディスク容量は下記の理由から,逆に最小限に抑えておきたい.
  • 搭載OSは普通のPC用,搭載ブラウザはIEFirefoxSafariなどの「普通の」ブラウザ.今までSymbian OSWindows Mobileなどを使っていて痛感したのは,要するに普段使っているWebブラウザの機能が完全に動いてくれないために,使えないケースが多発する問題があること.少なくとも,Webブラウザはまったく同様に動いて欲しいし,そのためにはいわゆる組み込みOSは除外したい.有力候補はWindowsLinuxMac OS Xでもいいけど(爆)).
  • ネットワーク接続.とりあえずWifiBluetooth(今は小型なのでUSB接続でよい)などは確保したい.

ここで重要なのは,基本的にネットワーク上のサービスにストレージや処理は委託するということ…つまりクラウド・コンピューティングが前提条件.たとえば,メールはIMAPGmailを利用してアクセスし,ストレージもiDiskを利用する.ローカルに最小限の(Webブラウザのヘルパ的な)アプリケーションしかインストールしないで,ほとんどすべてWeb上のサービスを利用する.結局ローカルストレージを活用すると,バックアップの手間が生じるし,データが分散してしまう可能性まである.逆に,これを諦めればかなり楽になるはずだ.そのために,自分の環境をインターネット上に出していく必要がある.
…なんてことを考えていたら,ちょうどよい特集記事があった.ただ,ACアダプタを持ち歩かなくてもなんとかなるほど電池が持つわけではないので,私はAtom版を心待ちにしている.
アンダー10万円対決!UMPC選び5つのポイント(ASCII)
あと,次のように最近のWebブラウザは小さい画面を考慮してスケーラブルな表示ができるようになってきているというのも楽しみだ.
初代iBookでWEBブラウズ(TKYSSTD)