某解析の会(T工大)

今回はW田准教授の提案で,WWWC 2008の論文一気紹介!100本ぐらいあったうちから60本ぐらいを紹介した.しかし,最初は発表2分質疑1分というはずだったが,2時間経った時点で2時間超過していた時にはどうなるかと思った(爆)が,結局2時間半遅れでなんとか終了.私は3セッション9本担当だったので,結構週末は大変だったが,最初のM田准教授の発表を見て「手抜きしすぎた…」と反省した(爆)研究内容は別として,当日の雑感は以下の通り.

  • 非常な難関会議なのだが,査読が通ったことが信じられないレベルの論文も何本か混じっている…そういう論文の発表者はたいてい開催国の人間.T田准教授によると,「開催国のための特別セッションも別に設けられているはずですけど…」らしいが,とりあえず,開催国の人の論文は眉につばをつけてかかることにした.
  • Webに関係のないセッションも,あまりレベルが高くない論文がある.たとえば,エージェント系はそれ専門の会議よりも通りやすいかも…しかし,"Recommendation"という単語に騙されて担当したらMASセッションだったセレブK内氏はさぞかしびっくり&落胆したであろう(笑,MASの論文としても?なのだ)
  • やはり本筋のレベルは高い.ただ,特に私の担当したセッションの論文はなかなか使えない貴重・機密データ(M社,Y社などの実システムの履歴など)を使っていることも多い.結局,レベルの高い研究者・開発者はM社,Y社,G社,F社(?acebook…)などに集まって,さらにレベルを高め,そこに行かなかった同僚にまでデータや効果が波及するということが起っているのだろう.ある意味,見えない障壁ができつつある.その中で,ナイスなアイデアをN?Iのテストコレクションを使って実証したT波大の先生は素晴らしい.
  • 発表内容を見ていると,今は機械学習や統計的な処理は避けて通れなくなっているのを感じた.夕食でみんなで話をしていて,結局二日ぐらいで分野外の人にもわかりやすいチュートリアルを開催するという話になった.絶対いかねば.
  • 紹介する人間の技量によって,聞く側の印象も大きく違ってくるのを実感.やはり,若い研究者達だと,一通り説明してはくれるものの,その論文の何が良いのかがあまりよくわからないことも多い.しかし先生方の説明は,わかりやすく,重要なポイントもよくわかる.T田准教授はすべてを一枚で説明していて(私は3枚だが,一枚は題名と著者名だけ),そのまとめ能力にも驚かされた.終了後に気に入った論文の投票をしたのだが,その結果もそれを反映していた気がする.
  • 共著者の名前を見ていると,今あの有名な先生はあそこにいるのかとか,あの有名な先生はこの会社と一緒にやっているとわかって面白いのだが,Y社,G社,F社とN社の北米研究所の研究者の共著という凄い豪華な(笑)論文があった.どうも,優秀な人材が流出している現象を示しているらしいが,論文の共著関係をその所属と見ると,非常に面白いことがわかるかもしれない.
  • O和田氏,サボる!しかも発表をセレブK内氏にやらせて,彼女は自分の専門ではないので結構苦しんでいた様子.かわいそう….
  • H大のmrknがロイズのポテトチップチョコレートを買って来てくれたが,塩味と甘味のハーモニーが微妙(爆)で食べる人を選ぶ感じ.私も一口食べたが,もう一生分食べてしまったと思う.さすがH大!毎回味よりもネタとは!!(笑)しかし,セレブK内氏はよく食べるらしいし,M田准教授も結構気に入っていた様子.
  • セレブK内氏から「会社のデザイナーにデザインして貰ったんですよ」と新しい名刺を頂いた…これは家宝にしよう(あっ,サインして貰うのを忘れた…).なお,彼女の肩書きは"Scientist"だが,"Beautiful Scientist"と書いてある「ラッキー・ヱビス」みたいな名刺が数万枚に一枚あるという噂だが,真偽のほどは定かでない.
  • 終了後,「上海台所 味庵」で懇親会を兼ねた食事.ここで仕事で忙しかったY井氏やS土氏も合流.ここはW田研がよく行くらしいが,けっこう食べて飲んだのにお勘定が安くて(2,000円)びっくり.学生街恐るべし!