20世紀少年(吉祥寺・東宝)

浦沢直樹のマンガの映画化.「本格科学冒険映画」だそうである(笑,昔はこういうものが結構あって,子供はそれを見ただけで胸を躍らせたものだ)この映画の凄いのは,キャスティング.とにかく原作に似ている著名な俳優を選ぶこだわりは凄い.似ていないのに気がついたのは,二作目から出演する小池栄子ぐらいか(高須は細面の女性なので,丸顔の小池栄子とはちょっとイメージが違う…小池栄子が嫌いではないけど,ここまでこだわるなら細面の女性…「サド顔」のりょうとか…にして欲しかった).とにかくかっこいいのはオッチョ役の豊川悦司.とにかくかっこいい!
音楽は,T.Rexの「20th Century Boy」.姉に子供のころから無理やりT.Rexを聞かされていたのだが,やはり今でもイントロを聞いたただけで興奮してくるくらいカッコいい曲だと思う.ただし,映画中での使われ方はイマイチか….
この作品は,いろいろ言われているようだが,浦沢直樹の作品としてはストーリーがあまりしっかりしておらず,子供時代の思い入れだけで書いている気がする.そのために,その時代を共有していない人達にとっては,「なんじゃ,こりゃ?」という作品かもしれないし,その時代を知っている人は,「三丁目の夕日」のように,それだけで嬉しくなる映画だと思う.